調乳用水筒と普通の水筒の違いは?消毒方法や選び方など詳しく解説
調乳用水筒ってどのようなものなんだろう?
普通の水筒となにが違うのかな…?

そんな疑問にお答えします。

ミルクを飲んでいる赤ちゃんとお出かけするとき、粉ミルクや哺乳瓶と一緒に調乳用の水筒を持っていきますよね。

この調乳用の水筒は一体どのようなものを選んだらよいのでしょうか?また、赤ちゃんのための消毒はどのようにすればよいのでしょうか?

この記事では、調乳用水筒の特徴や消毒方法、調乳用の水筒の選び方などについて詳しくご紹介していきます。

調乳用水筒の特徴|普通の水筒とはどこが違うの?

調乳用水筒の特徴|普通の水筒とはどこが違うの?

調乳用水筒とは赤ちゃんの粉ミルクを調乳するためのお湯を入れるもので、おでかけするときに重宝します。ここでは調乳用水筒の特徴や、普通の水筒との違いについて詳しくご紹介します。

調乳用水筒にはどのような特徴があるの?

調乳用水筒はミルクを作るためのお湯の温度を長時間キープしてくれるので、長い時間赤ちゃんとお出かけする人のために作られた水筒です。

調乳するときのお湯の温度は、WHO(世界保健機構)とFAO(国連食糧農業機関)が公表しているガイドラインにて、沸騰させた70℃以上の温度が推奨されています。

そのため調乳用水筒は、70℃以上を4~5時間保てるような設計となっています。

調乳用水筒の内容量は500mlが主流で、ミルクを飲む量は1回につき多くて200ml~220mlとされているので、水筒1本で2回分飲むことができます。お出かけするには十分な量ですね。

実は調乳用水筒を販売している会社はほとんどなく、有名なメーカーではサーモスのみとなっています。ですが、サーモスだけでもデザインは複数種類ありますので、お気に入りの水筒が見つかるかもしれませんね。

調乳用として使い終わったら普通の水筒として使おう

調乳用水筒は、その役目を終えても使い続けることができます。「調乳用」となっていますが、温度を長時間キープしてくれるという特徴以外は普通の水筒とほとんど変わりません。

保温効果抜群な調乳用水筒は、温かさを保つだけでなく保冷機能も果たしてくれます。

そのため、赤ちゃんがミルクを卒業したら親の水筒として使ったり、こどもが水筒を飲めるようになるまで待ってから再び使い始めたりと、一度購入すれば長く使い続けることができます

使いまわしができるのも調乳用水筒のよいところですね。

普通の水筒も調乳用として使える!選ぶポイントは?

実は普通の水筒は調乳用としても使うことができます。というのも、調乳用水筒は長時間70℃以上キープできることが必須なので、同じような条件の水筒であれば調乳用として使えるのです。

ただし選ぶときは保温以外にも、以下の3つのポイントをおさえておきましょう。

・片手で水筒の蓋を開けられる

・哺乳瓶に注ぐとき漏れにくい

・水筒が軽い

ワンタッチオープンの水筒だと、両手を使うことなく蓋を開けることができます。哺乳瓶に注ぐとき万が一漏れてしまうと火傷する心配があるので、注ぎ口は細いものがおすすめです。

軽量タイプを選べば持ち運びにも苦労しませんね。

大切な赤ちゃんのために…調乳用水筒は消毒できる?

大切な赤ちゃんのために…調乳用水筒は消毒できる?

哺乳瓶はミルクを入れるたびに消毒しているので、できれば調乳用水筒も消毒したいところ。ですが調乳用水筒は消毒しても大丈夫なのでしょうか?

また、どのような消毒方法があるのでしょうか?ここでは調乳用水筒の消毒について詳しくご紹介します。

調乳用水筒は「ミルトン消毒」「煮沸消毒」非推奨

哺乳瓶の消毒方法として、ミルトンのような「液体消毒」と沸騰したお湯に入れて煮る「煮沸消毒」がありますが、これらは調乳用水筒では推奨されていません。

というのも、ミルトンの公式サイトでは「ステンレス製は使用に適さない」として注意されているからです。

さらに「煮沸消毒」に関しても、各水筒メーカーから「熱により部品が変形して漏れたり火傷の恐れがある」としてやらないよう注意喚起されています。

ですが、水筒本体の内側であれば熱湯を使った消毒方法が可能です。やり方は、水筒の内側に熱湯をいっぱいになるまで入れて1分ほど置いておくだけです。

ノロウイルスやO-157は90℃以上で死滅すると言われているので、熱湯消毒だけでも十分な消毒ができているでしょう。

酸素系漂白剤なら使える調乳用水筒がある

調乳用水筒は熱湯消毒以外にも、酸素系漂白剤であれば使うことができるものもあります。酸素系漂白剤は、殺菌作用だけでなく汚れもきれいにしてくれます。

ただし水筒本体の外側は、コーティング材などが剝がれてしまう恐れがあるので漂白しないようにしましょう。酸素系漂白剤を使うときは50℃くらいのお湯を使うと、汚れがさらに落ちやすくなりますよ。

注意点として、水筒の本体に蓋をしたままで漂白しないようにしてください。水筒の中の圧力が上がって蓋が飛び出す危険性があります。

また、ハイターなどの塩素系漂白剤はステンレス水筒を痛めてしまうので間違えて使わないようにしましょう。

酸素系漂白剤以外にもメーカーによっては専用の洗浄剤を取り扱っていますので、使いやすいほうを選んでみてくださいね。

調乳用に使いやすい!赤ちゃん用おすすめ水筒5選

調乳用に使いやすい!赤ちゃん用おすすめ水筒5選

いざ、調乳用の水筒を買おうと思っても、選択肢が多くてどれを選べばよいのか悩んでしまいますよね。ここでは、調乳用として使いやすい水筒を、厳選して5つご紹介します。お気に入りを見つけてみてくださいね♪

【調乳用水筒】サーモス 調乳用ステンレスボトル

調乳用の水筒に特化したサーモスの「調乳用ステンレスボトル」は、72℃以上の温度を5時間キープできます。

さらに「朝、水筒にお湯を満タンに入れておくと夜まで熱いまま」という口コミも見受けられ、保温機能の高さには定評があるようです。水筒の蓋は分解して隅々まで洗えるので衛生面も安心です。

人気のミッフィーやディズニーキャラクターを採用していて、調乳するのが楽しくなってしまう様なデザインなのもポイント。

お値段は上がってしまいますが名前を入れてもらうこともできるので、自分のこどもだけのオリジナル調乳用水筒として使うこともできます。

【調乳用水筒】スケーター 超軽量調乳用ステンレスボトル

スケーターの「超軽量調乳用ステンレスボトル」も、調乳用として作られた水筒です。70℃以上の温度を4時間キープできて保温効果も抜群。

蓋は背面まで開けることができるのでお湯を哺乳瓶に注ぎやすく、さらにキャップロックがついているので蓋が倒れてくることはありません。

こちらは人気キャラクターであるムーミンが北欧テイストで描かれているので、赤ちゃんがミルクを卒業したあとでも大人が使いやすいデザインとなっています。

スケーターもサーモス同様デザインの種類がいくつかありますので、ぜひお気に入りを見つけてみてくださいね。

スケーター 超軽量調乳用ステンレスボトル 500ml
スケーター

【普通の水筒】象印 ステンレスボトル

象印の「ステンレスボトル」は普通の水筒ですが、71℃以上の温度を6時間キープできるので調乳用水筒として使うことができます。

ワンタッチオープンになっていて、蓋が開ききったときにキャップの水滴が飛び散らない構造なので、安心して熱湯を扱えます。

水筒本体の内側はフッ素コートになっているので撥水性があり、洗ってもすぐに乾きやすいです。480mlサイズだけでなく、600mlサイズも73℃以上の温度を6時間保てるので、お好みのサイズを選ぶことができます。

【普通の水筒】タイガー 真空断熱 スマートボトル

タイガーの「真空断熱ボトル」は600mlと少し大きいサイズになりますが、72℃以上の温度を6時間キープしてくれるため調乳用水筒として使うことができます。

こちらはシックなデザインなので、お母さんだけでなくお父さんでも使いやすいです。スポーツドリンクも入れられますので、夏場の水分補給としても活用できます。

また、タイガー独自の加工で軽量化されているので、気軽に持ち運びできるのもポイント。

さらに蓋を閉めたとき自動的にロックされる機能がついているので、「水筒をロックし忘れてバッグに入れたら中で漏れてしまった…」という心配がありません。

【普通の水筒】ドウシシャ アニマルブック 軽量シリーズマグボトル

ドウシシャの「アニマルブック 軽量シリーズマグボトル」も、73℃以上の温度を6時間キープしてくれるので調乳用水筒として使うことができます。

可愛らしい動物のデザインとマットでおしゃれな質感が、調乳時間を楽しませてくれます。

水筒の蓋はくるくる回すスクリュータイプで、180gと軽いのが特徴。とにかく楽に持ち歩きたいという方にピッタリの水筒です。

蓋は分解できるので洗いやすく衛生的。動物は犬以外にペンギンやシロクマなど、赤ちゃんも反応してしまいそうなデザインがたくさんあります。

ドウシシャ アニマルブック 軽量シリーズマグボトル 400ml
ドウシシャ

まとめ:調乳用水筒を持って楽しくお出かけしよう

赤ちゃんがミルクを飲むための調乳用水筒は、普通の水筒でも長時間70℃以上キープできればお出かけ用として使うことができます。

ですがその条件に当てはまらなくても、1~2時間程度の短時間のお出かけの場合、保温機能がある水筒ならば調乳用水筒として使うことができるでしょう。

もし使うのであれば、念のためにお持ちの水筒の説明書を読んで保温時間を確認してみてくださいね。

調乳用水筒を持って、赤ちゃんと楽しくお出かけしましょう。

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