そんな疑問にお答えします。
中華からイタリアン、エスニックなどいろんな料理に大活躍のにんにく。チューブも使いやすくて助かりますが、やっぱり生のにんにくは香りも味もいいですよね。
この記事では、おいしいにんにくの選び方や旬について解説します。また産地による味や価格の違い、どんな食べ方が良いかなども合わせてご紹介していきます!
目次
美味しいにんにくの選び方!押さえるポイントは5つだけ!
ここでは、実際のにんにくの選び方を5点に絞ってご紹介します。選び方によって、栄養成分の量や香りなどにも影響してきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
にんにくの「形」で栄養成分の量が変わる?
にんにくの選び方、1つ目のポイントは「形」です。
にんにくを買うときは、にんにく全体が丸みをおびていて、上部がすぼまっているものを選びましょう。にんにく一粒一粒が大きくて、丸っこい形をしているものは、栄養がたくさん詰まっている証拠です。
上部が開いてしまっているものは、中に虫が入っていたり、余分な空気や湿気が入ったりして傷みやすくなってしまう可能性があります。また、にんにくのお尻の部分にカビが生えてしまっているものも避けた方が良いでしょう。
にんにくは湿気に弱いので、カビが生えているものは少し保存状態が悪いものかもしれません。さらに、芽が出ていないものを選ぶのもポイントです。
芽が出ているにんにくは、芽を出すために養分を使ってしまい、にんにくが痩せてしまっていることが多いです。
※にんにくの芽の毒性については、こちらの記事で詳しく解説をしていますので、参考にしてみてくださいね。
「重み・硬さ」は香りに影響する
にんにくの選び方、2つ目のポイントは「重みと硬さ」です。
にんにくを持ってみたときにずっしりと重みがあり、硬いものを選びましょう。にんにくは通常、収穫した後に保存のために乾燥させてから出荷します。
ですが、乾燥させ過ぎてしまうと、中の方まで乾きすぎてしまいスカスカになることがあります。スカスカで軽くなってしまったにんにくは、味、香りとともに風味が弱いです。
中身と皮の間にすき間があるものは、収穫から時間がたっている可能性も。また、触ってみてやわらかいものは、中が傷んでいるかもしれないので、選ばないようにしましょう。
にんにくの「色」は鮮度そのもの
にんにくの選び方、3つ目のポイントは「色」です。
にんにくの色はもちろん品種によって違いますが、全体的に乳白色で皮につやがあるものを選ぶと良いでしょう。新鮮なにんにくは皮が白っぽく、鮮度が落ちるとだんだん茶色っぽくなっていきます。
売られている時点で、すでに茶色っぽく変色して、色がくすんでいるものは選ばないようにしてくださいね。
※色が変色した場合でも、食べられるケースもあります。詳しくはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
「におい」でも保存状態が分かる!
にんにくの選び方、4つ目のポイントは「におい」です。
できるだけ臭いの少ないにんにくを選ぶようにしましょう。にんにくは普段スーパーに並んでいるときには、においがしないですよね。にんにくは傷がついたときにはじめてにおいを発します。
もしにおいがする場合は虫食いか、傷んでいる可能性があります。
「旬」のにんにくは瑞々しく美味しい
にんにくの選び方、5つ目のポイントは「旬」です。
にんにくの旬は5~7月です。収穫してから3週間~1ヵ月ほど乾燥させて7月~9月ごろから出荷をします。収穫後のにんにくは芽が出ないように休眠状態で貯蔵され、1年近く保存ができます。
収穫したてのにんにくは「新にんにく」と呼ばれ、みずみずしく香りがフレッシュ。新にんにくは日持ちがしないので、販売期間が限られてしまいあまり出回りません。
ですが、近年は配送の技術が発達し通販などで買うことができるようになりました。興味がある方はぜひ食べてみてくださいね。
にんにくの選び方、産地別の特徴や価格の違いとは?
ここでは、スーパーで見かけることの多い、国産にんにく・中国産にんにく・スペイン産にんにくについて、それぞれの特徴や使い方、選び方をご紹介していきます。
『国産にんにく』の特徴
国産のにんにくは青森が生産量1位で約70%を占めています。
・色が白い
・大粒で丸い
・うまみが強い
・火を通すとほくほくとした食感
・マイルドな味と香り
・糖度が高い(35~40度)
バナナの糖度が20度ほどですので、青森県産のにんにくは、ものすごく高い糖度ですね!
青森産のにんにくは「福地ホワイト六片種」という寒い場所で育つ品種。外皮をむくとにんにくの粒(りん片)が6つに分かれています。
うまみが強いので、ダイレクトににんにくを味わえるホイル焼きや丸揚げで食べるのがおすすめです。
※ホイル焼きの簡単な作り方はこちらにまとめています。
スーパーでは1つ300円ほどで売られています。少し値段が高いのが難点ですが、外国産と比べて乾燥、貯蔵の技術が優れているので安心して食べることができます。
『中国産にんにく』の特徴
にんにくの生産量は中国が世界で1位。世界全体のにんにくの約80%が中国で作られているという圧倒的な多さです。日本が輸入しているにんにくのほとんどが中国産で、約90%を占めています。
中国産のにんにくといっても、いろいろな品種があるのでここでは上海早生(しゃんはいわせ)というにんにくの特徴をご紹介します。上海早生は暖かい場所で育つ品種です。
にんにくの形や大きさは青森産のにんにくとあまり変わりません。ですが、りん片が10~12個と細かく分かれているため、ひとつの粒が小さいのが特徴です。にんにくらしいにおいが程よく香り、味もマイルドです。
スタンダードなにんにくの風味なので、どんな料理にも使えます。中国産のにんにくの価格はかなりお手頃で2~3個入りが100円ほどで買えます。この安さ、家計にはうれしいですよね。
『スペイン産にんにく』の特徴
ここ最近スーパーで見かけるようになったのが、スペイン産のにんにくです。スペインはにんにくの生産量がヨーロッパで1位。輸出量は中国に次いで2位であり、近年増加しています。
スペイン産のにんにくにもいろんな種類がありますが、日本で売られているのは白色と紫色の2種類です。白いにんにくは香りが強く、味はマイルドです。火を通すとほくほくとした食感で甘みが増します。
紫色のにんにくは香りが強く、味は刺激的な辛味があります。どちらもオリーブオイルとの相性がよく、ハーブのような香りとコクが特徴です。アヒージョやパスタなどにおすすめ。
値段は1個130円ほど。ちょうど国産と中国産の間ぐらいですね。
まとめ:おいしいにんにくを選びましょう!
ここまで、おいしいにんにくの選び方や産地別の特徴などをご紹介してきました。おいしいにんにくを見極めるポイントは「形・重み・硬さ・色・におい」です!
ぜひ、このポイントをおさえてにんにくを選んでみてくださいね。また、産地によって味や値段が全く違うことがわかりました。それぞれの特徴を活かし、料理によって使い分けることがます。
自分のお気に入りのにんにくを見つけてみるのもいいかもしれませんね。