このような人は意外に多いのではないでしょうか?
あまり馴染みのない人にとっては、オイスターソースは使い方がわかりにくい調味料かもしれませんね。しかし、実際は、オイスターソースはいろいろな調理に使える万能調味料なのです。
この記事では、定番の使い方から意外な使い方まで、オイスターソースの活用法をご紹介します。
目次
オイスターソースの使い方は中華料理のみ?
オイスターソースとは、その名が示すとおり、牡蠣(カキ)から作った調味料です。中国の広東省が発祥の調味料なので中華料理の調味料と思いがちですよね。
しかし、オイスターソースは中華料理だけに限らず、いろいろな方法で使える調味料なのです。まずは、オイスターソースはどのような使い方ができるのか、簡単にご紹介しましょう。
オイスターソースとは?
牡蠣を網で焼くと、汁がジワーっと出てきますよね。牡蠣を加熱したときに出てくる貝汁には、アミノ酸やグルタミン酸やコハク酸などといった牡蠣の旨味成分がたっぷりと含まれています。
オイスターソースの主原料は、その貝汁をギュッと濃縮したカキエキス。カキエキスに砂糖や塩などを混ぜた調味料なので、カキから出る旨味とコクがたっぷりと含まれているのです。
日本人におなじみの調味料で、旨味がたっぷりの調味料といえば醤油ですよね。
オイスターソースは、「ソース」という名前が付いてはいるものの、ソースよりはむしろ醤油に近い味と言えます。醤油に甘さとコクをプラスしたような味わいです。
オイスターソースはこんな使い方ができる!
オイスターソースは、日本人に馴染みのある調味料では醤油に近い味わいです。ですから、使い方がよくわからない、という場合は、醤油をイメージするとわかりやすくなるかと思います。
オイスターソースの具体的な使い方として、次のような方法があげられます。
・炒め物の味付けに使う
・煮物の味付けに使う
・スープの味付けに使う
・ステーキのソースや照り焼きのタレに使う
・隠し味として使う
・他の調味料と混ぜて使う
・そのままかけて使う
これだけを見ても、オイスターソースは中華料理だけでなく、さまざまな使い方ができる調味料ということがわかりますよね。
意外な使い方も?!オイスターソースの使い方を伝授!
では、具体的にオイスターソースはどのような使い方ができるのでしょうか。それぞれの使い方について詳しく見ていきましょう。
炒め物の味付けに使う
オイスターソースの代表的な使い方のひとつが炒め物の味付けです。野菜炒めや焼きそばをはじめ、炒め物のメインの味付けとしてオイスターソースは重宝します。
オイスターソースには、カキエキスの他に、砂糖や塩などが入っているため、オイスターソースだけを使っても炒め物をおいしく仕上げられます。
また、醤油を使って味付けをする炒め物のレシピの場合、醤油の全量もしくは半量程度をオイスターソースに置き換えるだけで、コクのあるまろやかな味わいになります。
煮物の味付けに使う
オイスターソースは、醤油と同じように煮物やに使えます。醤油と風味が似ているので、中華風の煮物だけでなく、和風の煮物の味付けに使うのにも便利です。
オイスターソースを煮物に使う場合は、醤油と同じ感覚の使い方でOK。ただし、オイスターソースには最初から砂糖が含まれているため、味付けに使う砂糖の量を控えめにするとよいでしょう。
また、醤油の一部をオイスターソースに置き換えたり、最後に少しだけオイスターソースを加えたりすると、いつもとはひと味違う味わいを楽しめます
スープの味付けに使う
中華風のスープを作るなら、鶏ガラスープとオイスターソースを組み合わせる使い方がおすすめです。鶏ガラスープの素で作ったスープにオイスターソースを少し足すだけで、こくのあるおいしい中華スープが簡単に作れます。
具材は、野菜やきのこ、卵、豆腐、わかめなど、何でもOK。冷蔵庫に余っている材料で作れるので便利ですよね。
そのほかに、オイスターソースと出汁(顆粒だし、白だし等)を使えばコクのあるおでんも作れます。オイスターソースおでんについてはこちらの記事で特集していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ステーキのソースや照り焼きのタレに使う
オイスターソースは、ステーキーのソースや照り焼きのたれなどの使い方もできます。
特に、オイスターソースを使ったステーキソースはとても簡単!肉に塩コショウをしてフライパンで焼き、焼けたら酒とオイスターソースを入れて一煮立ちさせるだけです。
肉は、牛でも豚でも鶏でもOK。ひとつのフライパンで完結するので、洗い物も少なくなりますね。
また、照り焼きは、一般的に醤油、砂糖、酒、みりんなどを合わせてたれを作りますが、醤油の全量または一部をオイスターソースに置き換えると、コクの深い照り焼きになります。
隠し味として使う
料理全体の味を引き立たせる目的で入れる隠し味。オイスターソースも料理の隠し味としての使い方ができる調味料です。
例えば、甘味があり、旨味とコクの強いオイスターソースは、カレーの隠し味として最適です。カレーの仕上げときに、4人分なら小さじ2杯程度のオイスターソースを入れるとよいでしょう。
ハンバーグのタネやポテトサラダに少量のオイスターソースを入れると、味に深みが出ます。また、ミネストローネやクラムチャウダー、ミートソースなどの隠し味としても使えます。
オイスターソースを隠し味に使うときのポイントは、入れすぎないこと。入れすぎるとオイスターソースの味が全面に出てしまい、バランスが崩れてしまうので要注意です。
他の調味料と混ぜて使う
オイスターソースと他の調味料を混ぜて、ソースやタレにする使い方もおすすめです。
例えば、マヨネーズに少量のマヨネーズを混ぜると、ディップソースやドレッシングとして使えます。さらに味をまろやかにするには、牛乳を混ぜてもよいでしょう。
また、オイスターソースとケチャップを1:2の割合で混ぜると、バーベキューソースができ上がります。焼いた肉やチキンナゲット、ハンバーグソースとしても使えますね。
さらに、オイスターソースと酢を1:2の割合で混ぜると、中華風の万能ダレができ上がります。お好みで、長ねぎのみじん切りやごま油を足すと香味ダレになります。
酸っぱい場合は砂糖を少量入れて、味を調整するとよいでしょう。
そのままかけて使う
オイスターソースは醤油と同じように、そのままかけるといった使い方もできます。冷奴やお浸し、魚料理や肉料理にかけて食べてもよいでしょう。
なかでもおすすめは、卵かけごはんです。醤油のかわりに少量のオイスターソースを入れてみてください。コクが深くなって、いつもの卵かけごはんとは、少し違った風味を楽しめます。
ただし、そのままかけて使う場合は、念のため原材料表示を確認することをおすすめします。その理由は、オイスターソースの添加物としてアルコールが入っていることがあるからです。
原材料表示に「アルコール」、「エタノール」、「酒精」などと書かれているオイスターソースは、子どもやお酒の弱い人は避けた方が無難ですね。
オイスターソースを活用した簡単レシピ3選
オイスターソースには、たっぷりの旨味と甘味、そして塩味も入っているので、他に多くの調味料を入れなくても意外な料理が作れます。オイスターソースを使って作る、簡単レシピを3品ご紹介します。
コクが深い!『オイスターソースで親子丼』
和食の定番の親子丼ですが、オイスターソースを使うことで、いつもの親子丼よりもこってりとコクのある味に仕上がります。
【材料】(2人分)
鶏もも肉 1枚
オイスターソース 大さじ2
酒 大さじ2
玉ねぎ 中1/2個
水 1カップ
青ネギ 適量
卵 3個
【作り方】
1.鶏もも肉はひと口大のそぎ切り、玉ねぎは薄切り、青ネギは斜め切りにする。
2.鶏肉にオイスターソースと酒を入れて、10~15分ほど漬け込んでおく。
3.フライパンに水、玉ねぎ、2を汁ごと入れて強火にかける。
4.沸騰したら中火にし、鶏肉に火が通るまで5分ほど煮込む。
5.鶏肉に火が通ったら、上に青ネギを散らし、軽く溶いた卵の半量を回し入れる。
6.卵が半熟になったら、残りの卵を回し入れ、蓋をして10秒たったら火を止める。
7.1分間そのまま蒸らしてから、丼に入れたごはんの上に乗せる。
【ポイント】
・卵は溶きすぎないように注意してください。軽く混ぜて、白身を数回箸で切る程度で大丈夫です。
・小さなフライパンで1人分ずつ作った方が、作りやすいのでおすすめです。
ごはんが進む味!『鶏もも肉と大根のオイスターソース炒め煮』
オイスターソースのみで味付ける中華風の煮物です。こってりとコクのある味は白ごはんにピッタリ!水は加えずに、大根から出る水分で炒め煮にします。
【材料】(2人分)
鶏モモ肉 1枚
大根 1/3本(400gくらい)
オイスターソース 大さじ3
酒 大さじ4
ごま油 大さじ1
【作り方】
1.鶏肉はひと口大に切り、大根はひと口大の乱切りにする。
2.フライパンにごま油を入れて熱し、中火で鶏もも肉を炒め、表面に火が通ったら大根を加えてさらに炒める。
3.オイスターソース、酒を加えて蓋をし、弱火で15分くらいコトコトと煮る。
【ポイント】
・水分が飛ばないように、しっかりと閉まる蓋を使うようにしてください。もし、どうしても水分が飛んでしまうようであれば、途中で少量の水を足してください。
超簡単!『オイマヨレタスチャーハン』
オイスターソースとマヨネーズの2つだけで味付け。あっという間に作れる簡単チャーハンです。
【材料】(2人分)
ごはん 茶碗山盛り2杯
玉ねぎ 1/2個
ウインナー 3~4本
レタス 3~4枚
ごま油 大さじ2
オイスターソース 大さじ1.5
マヨネーズ 大さじ1.5
卵 2個
【作り方】
1.玉ねぎはみじん切り、ウインナーは輪切りにしておく。
2.レタスは適当な大きさにちぎっておく。
3.卵は軽く溶いておく。
4.フライパンにごま油を入れて熱し、玉ねぎとウインナーを炒める。
5.ざっと火が通ったら溶き卵を入れて軽く混ぜ合わせ、さらにごはんを加えて炒める。
6.オイスターソースとマヨネーズを入れて混ぜて火を止め、最後にレタスを入れて混ぜる。
【ポイント】
・具材は何でもOKです。冷蔵庫に残っている肉や野菜、練り物などを活用しましょう。
・冷ごはんの場合、レンジで温めておくとほぐれやすくなります。
・ピリ辛にしたい場合は、玉ねぎなどを炒めるときに豆板醤を小さじ1程度加えるとよいでしょう。
まとめ:オイスターソースはいろいろな使い方ができる万能調味料!
普段からオイスターソースをあまり使う習慣がない人にとっては、オイスターソースは中華料理の調味料、というイメージがあるかもしれません。
しかし、強い旨味とコク、そして甘味も塩味も兼ね備えたオイスターソースは、中華料理のみにならず、和食や洋食でも使える万能調味料なのです。
炒め物、焼き物、煮物、さらには隠し味としても使えるので、ぜひいろいろな料理に使ってみてください。きっと、レパートリーの幅が広がりますよ。