そんな疑問に答えます。
ピリリと辛い柚子胡椒。料理に使う方はいらっしゃるかと思いますが、ポテトチップスでも商品化されていることをご存じですか?ですが、スーパーでは販売されていないこともしばしば。
この記事を読むと柚子胡椒ポテトチップスのメーカー毎の特徴や味、売っているお店や柚子胡椒ポテトチップスを自宅で作る方法がわかります。
目次
柚子胡椒ポテトチップスってどんな食べ物?
柚子のさわやかな香りと青唐辛子のピリッとした辛さが刺激的な柚子胡椒ポテトチップス。お店で見かけたらつい買ってしまう人も多いのではないでしょうか。では柚子胡椒ポテトチップスがどんな食べ物なのかご紹介しましょう。
柚子胡椒ポテトチップスとは?
柚子胡椒ポテトチップスは、九州ではポピュラーな調味料の「柚子胡椒(ゆずこしょう)」を使って味付けをした辛くて酸っぱいポテトチップスです。
柚子胡椒は大分県発祥と言われ、柚子と青唐辛子を細かく刻んだものと塩を混ぜて作られた調味料です。最近はお鍋のアクセントとして使う人が増えていますね。
2008年にカルビーが「堅あげポテト 柚子こしょう味」を期間限定で販売したことがきっかけで、柚子胡椒のおいしさが知られ全国に広がっていったと言われています。メーカーによって揚げた商品とノンフライで作られた商品が販売されています。
どんなメーカーがどんな商品を出しているの?
柚子胡椒ポテトチップスを販売しているメーカーは主に4社です。
1.カルビー
カルビーは2008年から定期的に期間限定で柚子胡椒味のポテトチップスを販売しています。油で揚げたポテトチップスに柚子胡椒パウダーをまぶして味付けした商品です。
2.九州チップス
九州チップスは「超!ゆずごしょうポテトチップス」を販売しています。油で揚げないノンフライ製法で、生地に柚子胡椒を練り込んで味付けした商品です。
3.テラフーズ
テラフーズは「焼きじゃが ゆずこしょう味」を販売しています。「焼きじゃが」の名前はついていますが、ノンフライ製法で作られたポテトチップスとの商品説明書きがされています。
4.宮交ショップアンドレストラン株式会社
宮交ショップアンドレストラン株式会社は「ポテトチップス ゆず胡椒味」を販売しています。油で揚げたポテトチップスを柚子胡椒で味付けした商品です。
次に、それぞれの商品ごとの特徴等について詳しく解説していきます!
柚子胡椒ポテトチップス~【カルビー:堅あげポテト】
カルビーは「ポテトチップスと言えばカルビー」と言われるほど、業界ナンバー1のシェアを誇るメーカーです。大手メーカーの作る柚子胡椒味のポテトチップスはどんな商品なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
どんな商品?
カルビーの「堅あげポテト 柚子こしょう味」は、厚切りのジャガイモを堅あげにした「堅あげポテト」シリーズの期間限定フレーバーです。
柚子こしょう味は2008年から定期的に期間限定で販売され続けている人気の味で、期間限定ながら冬の堅あげポテトの定番になっています。
釜揚げ製法で作られたしっかりと噛み応えのあるポテトチップスに、九州産柚子こしょうを100%使用した「柚子こしょうフレーク」を表面に振りかけて味付けしてあります。一袋は60g、気になるカロリーは60g当たり305kcalとなっています。
どんな味?
「堅あげポテト 柚子こしょう味」の味は、青唐辛子のピリッとした辛さと鼻に抜けるさわやかな柚子の香りが感じられます。
少しずつ味に改良を加え、柚子こしょうの他にゆず果汁パウダーを使うことでさらにさっぱりした味になりました。
辛さは他の柚子胡椒味のポテトチップに比べると誰でも食べられるように少し控えめ。それでも何枚かに一枚はぴりりっと唐辛子が主張してくるちょうどいい辛さです。
評判は?どこで買えるの?
ネットでの評判を見ると、「青唐辛子がたまにピリピリくる程度なので、辛すぎすいい塩梅」「食感も、堅あげポテト特有のバリバリ食感」「最高に美味しい止まらない」と、味の評価は高く、悪い評価は見当たりませんでした。
また期間限定でコンビニのみの販売については「あっという間に売り切れて買えなかった、残念」「定番化してほしい」とか「コンビニだけでなくスーパーでも売ってほしい」などの意見もあり、人気の高さがうかがえます。
販売場所は、期間限定で全国のコンビニやネットショップで購入できます。
柚子胡椒ポテトチップス~【九州チップス:超!ゆずごしょう】
九州チップスは大分県の会社で、地元の6次産業の企画、製造、販売をコンセプトに掲げており、材料から製造販売までを地元大分県で行っています。
6次産業は「1次産業×2次産業×3次産業」と、各産業を掛け合わせた総合的な産業のことを言います。九州チップスの販売するポテトチップスはどんな商品なのでしょうか。
どんな商品?
九州チップスの「超!ゆずごしょうポテトチップス」はテレビ番組の企画でナンバー1に選ばれたことがあるため、知っている人も多いのではないでしょうか。
地元大分県日田市の柚子胡椒をジャガイモに練り込んで、油で揚げずに作ったふわっとした触感のスナックです。販売元の九州チップスの「超!シリーズ」の第一弾として作られました。メーカーのサイトによるとクラウドファンディングで資金を募って製造されたものだそうです。
油で揚げていないため、従来のポテトチップスよりカロリーが少ないのが魅力です。気になるカロリーは一袋は45gで197kcalとスナック菓子としては少なめのうれしい数値になっています。
どんな味?
「超!ゆずごしょうポテトチップス」の味は、かなりしっかり辛く濃い目の味付けになっています。パッケージには「超!大人の辛口」と書いてあり、辛い食べ物が好きな人に向けたパンチのある味です。
ノンフライ製法で作られているため、通常のポテトチップスとは食感が少し違います。ポテトチップスというよりは、薄く軽く焼き上げた焼き菓子です。食感はフワッ、サクッとしておりポテトチップスのパリッとした感じはあまりありません。
評判は?どこで買えるの?
ネットでの評判を見ると、「風味が良い」「ビールに合う」「柚子コショウ味がたまらなく美味しい」との意見がある一方で、「私は辛いのが苦手なので ちょっとダメだったよ 」との意見もあり、辛い食べ物が好きかどうかで評価が分かれているようです。
またノンフライで作ってあることから「美味しくて低カロリー」「ダイエット中どうしても、ポテチが食べたくなった時の救世主」などカロリーを気にする人に高評価を得ています。
販売場所は大分県の土産店や道の駅のほか、ネット通販で購入できます。
柚子胡椒ポテトチップス~【テラフーズ:焼きじゃが】
テラフーズは大分県にある食品メーカーです。上記の「超!ゆずごしょうポテトチップス」は九州チップスのPB(プライベート・ブランド)で、テラフーズが製造しています。
テラフーズの作る柚子胡椒味のポテトチップスはどんな商品なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
どんな商品?
テラフーズの「焼きじゃが ゆずこしょう味」はジャガイモを乾燥させて練った生地に柚子胡椒を混ぜ、薄く伸ばして独自の特許製法で焼いて作られています。
油で揚げていないためトランス脂肪酸フリーで、健康に気を遣う世代に優しいスナック菓子です。
名前は「焼きじゃが」ですが、パッケージには大きく「カロリーを気にせずに食べられるポテトチップス」と書いてあるため、ポテトチップスの一種と言っていいでしょう。気になるカロリーは、一袋31gで140kcalで少なめのうれしいカロリーになっています。
どんな味?
「焼きじゃが ゆずこしょう味」の味は、超!ゆずごしょうポテトチップスと同じ食品メーカーが作っていることもあり、しっかりと濃い大人向けの味付けです。
青唐辛子の辛さがまずドンとしっかり感じられ、その後柚子の香りが鼻を抜けていきます。
生地の中に柚子胡椒が練り込んであるため、噛むたびに辛さと香りが口の中に広がります。食感はどちらかというとフワフワ、さっくりとした焼き菓子のような歯ざわりです。
評判は?どこで買えるの?
ネットの評判を見ると、「めちゃうまいわ!!すこしピリッとしてほんわりゆずの味がする」「柚子胡椒めちゃくちゃきいててたくさん食べちゃいそう」との意見のほか、「お子さんはに辛いかもしれない」と、辛い味が好きかどうかで評価が分かれています。
また、ノンフライ製法に対しては「2袋でポテトチップスと同じカロリー、罪悪感なく食べられる」との好意的な意見のほか、「いつものポテチとは違う食感」と言った意見もあります。
販売場所はナチュラルローソン(東京)のほか、ネット通販で購入できます。
柚子胡椒ポテトチップス~【宮交ショップ:ポテトチップス】
宮交ショップアンドレストラン株式会社は、宮崎県にある宮崎交通などのグループ会社の一社です。
ホテルやレストランなどを経営し、地元の商店やお土産店にお菓子の卸売りもしています。ポテトチップス 柚子胡椒味はどんな商品なのでしょうか、詳しく見ていきましょう。
どんな商品?
宮交ショップアンドレストラン株式会社の「ポテトチップス ゆず胡椒味」は、地元宮崎産のジャガイモを使用し、宮崎県西宮越銀鏡地区(旧:東米良)産の柚子胡椒の粉末をまぶして作られたご当地ポテトチップスです。
揚げて作られたポテトチップスで、内容量は120gで他のメーカーの商品の2~3倍の量が入っています。
気になるカロリーは一袋120gで680kcal。一見カロリーが高いように見えるものの、内容量の多さを考えると妥当なカロリーではないでしょうか。
どんな味?
「ポテトチップス ゆず胡椒味」の味は、余計なものを使わない自然なおいしさがあります。
原材料はじゃがいもと油、柚子粉末と食塩に唐辛子粉末だけで、添加物などを使っていない素朴な味わいです。口に入れた瞬間に鼻に抜ける柚子の香りと、ピリッとした青唐辛子の辛さがクセになる味わいです。
普段食べているスナック菓子に慣れている人には少し物足りないと感じることもあるかもしれませんが、無添加のお菓子が食べたい人にはもってこいのポテトチップスです。
評判は?どこで買えるの?
ネットでの評判は「柚子胡椒味が癖になりそうで美味しい」「ジャガイモそのものの味わいやほっこり感」、「油がベタついていなくてさっぱりした軽さ」などの意見が多く、好評のようです。
また「無添加だから安心して食べられた」「お値段相応の良質さ」と、無添加で作られていることに関しても良い評価が多いようです。
販売場所は宮崎県のお土産店やサービスエリアのほか、ネット通販で購入できます。
各商品の比較表
ここまで紹介してきた4種の柚子胡椒ポテトチップスの情報を比較してみましょう。
堅あげポテト | 超!ゆずごしょう | 焼きじゃが | ポテトチップス | |
---|---|---|---|---|
メーカー | カルビー | 九州チップス | テラフーズ | 宮交ショップ |
柚子胡椒 | 柚子胡椒フレーク ゆず果汁パウダー 唐辛子フレーク 食塩、砂糖 調味料 | 柚子皮 唐辛子 塩、砂糖 粉末醤油 昆布パウダー | 柚子皮 唐辛子 塩、砂糖 粉末醤油 昆布パウダー | ゆず粉末 唐辛子粉末 食塩 |
生地 | じゃがいも | 乾燥じゃがいも 小麦粉 コーンスターチ 上新粉 | 乾燥じゃがいも 小麦粉 コーンスターチ 上新粉 | じゃがいも |
製法 | 揚げている | ノンフライ | ノンフライ | 揚げている |
産地 | 東京(全国) | 大分県 | 大分県 | 宮崎県 |
内容量 | 60g | 45g | 31g | 120g |
カロリー/1袋 | 305kcal | 197kcal | 140kcal | 680kcal |
カロリー/100g | 508kcal | 438kcal | 451kcal | 566kcal |
気になるカロリーは一袋のカロリーだと不公平なので、100g当たりのカロリーも計算してみました。ノンフライの商品の方がカロリー量は若干少なくなっていますが、思ったよりも差がないというのが正直な印象です。
【自宅でもできる!】柚子胡椒ポテトチップスの作り方
柚子胡椒ポテトチップスを食べたいけどなかなか手に入らないとか、市販のお菓子の添加物が気になる人もいるのではないでしょうか。少量だけ味見したい人やお子さんのいるご家庭のおやつにも手作りはおすすめです。
ここからは自宅で簡単に作れる柚子胡椒ポテトチップスのレシピをご紹介します。
※柚子胡椒ポテトチップスに使う『柚子胡椒』の作り方は以下の記事で詳しく解説をしていますので、本記事とあわせてご覧ください。
油で揚げたポテトチップスの作り方
油で揚げたポテトチップスの作り方です。材料はじゃがいも、水、揚げ油と柚子胡椒を使います。
【作り方】
1.皮をむいたジャガイモをスライサーなどで薄くカットします。
2.ボールに水を入れ、ジャガイモを入れます。
3.表面のでんぷん質がしっかりとれるまでジャガイモを水の中にさらします。
4.キッチンペーパーの上にジャガイモを上げ、水気をしっかり拭き取ります。
5.160度~170度の油にジャガイモを入れ、ゆっくり火を通します。
6.表面が色づいたらキッチンペーパーで余計な油をとり、柚子胡椒で味付けをします。
コツは「しっかりでんぷんと水気を取ること」です。出来上がりのパリッとした感じが全然違いますので試してみてください。
ノンフライのポテトチップスの作り方
ポテトチップスはカロリーが気になる人が多いですね。油で揚げずに作るノンフライのポテトチップスの作り方です。材料はジャガイモ、水と柚子胡椒を使います。
【作り方】
1.皮をむいたジャガイモをスライサーなどで薄くカットします。
2.ボールに水を入れ、ジャガイモを入れます。
3.キッチンペーパーなどでジャガイモの表面の水分を取ります。
4.大きめの平らなお皿(できれば耐熱皿)にクッキングシートを敷き、ジャガイモを並べます。
5.柚子胡椒をジャガイモの表面に薄く塗ります。
6.電子レンジで4~6分様子を見ながら加熱します。
7.表面が乾いてジャガイモが色づいたら完成です。
電子レンジによって加熱時間が違いますので、2~3分加熱したら一度出して様子を見ながら加熱してください。
まとめ~柚子胡椒ポテトチップスは思ったよりも奥が深い
柚子胡椒で味付けしたポテトチップス4種を比較解説してきました。たかがポテトチップス、されどポテトチップス。味にこだわる人がいる一方で、カロリーや健康に気を付けながらもおいしいお菓子を食べたい人は大勢います。
毎日のおやつやビールのお供に欠かせないポテトチップスは、メーカーの努力で日々進化を続け様々な製法で作られるようになっています。ぜひそれぞれの味を確かめてみてくださいね。