そんなあなたには、簡単に味噌汁が作れる味噌玉がおすすめです!この記事では、味噌玉の基礎知識から味噌玉の作り方や保存方法まで、詳しく解説していきます。
目次
味噌汁づくりがめんどくさい時は味噌玉がオススメ!
「味噌玉」という言葉をはじめて聞く人もいるのではないでしょうか?
わざわざ作るのはなんだかめんどくさそう、と思えるかもしれませんが、実は、味噌汁を作るのがめんどくさい!という人にこそおすすめの食材なのです。まずは、味噌玉の基本のイロハを解説します。
味噌玉ってどういうもの?
味噌玉とは、お椀に入れてお湯を注ぐだけで、簡単に味噌汁を作れるように準備したもののことをいいます。
自家製のインスタント味噌汁のようなものですね。味噌にだしや具材を混ぜて、1食分ずつ小分けにして作ります。
味噌玉は、発酵食品の健康効果に注目が集まり、TVなどで紹介されてから、じわじわとブームになってきているようですね。
最初に味噌玉を考案したのは、なんと、戦国時代の武将たち。戦の際の陣中食用として、水を注ぐだけで味噌汁が飲めるように作ったのが始まりだそうです。
まさに、先人たちの知恵が現代に生かされていると言えますよね。
味噌玉を作るとこんなメリットが!
味噌玉を作っておくメリットは4つほどあります。
・朝など時間がない時や、作るのがめんどくさい時に、お湯を注ぐだけで味噌汁が飲めるので便利。
・好きな具材や好きな味噌を使って、自分好みの即席味噌汁を作れる。
・保存が効くので作り置きをしておける。
・お湯を注ぐだけなので、料理ができない人や子どもでも手軽に味噌汁を作れる。
つまり、味噌汁を作るのがめんどくさい時だけでなく、忙しい人たちや主婦の味方になる優れモノの食材と言えますね。
また、天然素材だけで作った自家製の即席味噌汁なので、市販のインスタント味噌汁の独特の風味が苦手という人や、添加物などが気になる人にもおすすめです。
1食分の分量は?基本の味噌玉の作り方
味噌玉のベースとなるのは、市販の味噌と粉末のだしを混ぜたもの。つまり、味噌汁の汁になる部分ですね。味噌玉は、このベースにお好みの具材を入れて作ります。
まずは、ベースとなる味噌玉の基本の作り方をご紹介します。
【材料】(10個分)
味噌 100~120g
粉末だし 大さじ2(18g前後)
【作り方】
1.味噌と粉末だしをよく混ぜる
2.10等分して軽く丸め、ラップなどに包んでできあがり
粉末だしは、いわゆるだしの素(和風顆粒だし)ではなく、だしパックの中身や鰹節粉などを使用した場合の分量です。
作った味噌玉は、インスタント味噌汁と同じように、食べる時に180cc~200cc程度の熱湯を注いでくださいね。
和風顆粒だしを使う場合の注意点
ご紹介した味噌玉ベースのレシピは、粉末状のだしを使用して作るタイプのものですが、『味の素 ほんだし』などの和風顆粒だしを使用しても味噌玉を作れます。
和風顆粒だしを使用する場合は、1食分で1g、味噌玉10個分だと10g(大さじ1杯弱)を目安にしてください。
ただし、和風顆粒だしは粉末だしよりも塩分が多いので注意が必要です。和風顆粒だしを使った味噌玉は、粉末だしを使った味噌玉よりも0.4~0.5gほど塩分が多くなります。
味噌の量を調整するなどして塩分を調整するようにしましょう。
味噌玉の日持ちと保存方法
作った味噌玉は、冷蔵庫か冷凍庫で保存します。匂いが移らないように、タッパーやフリーザーバックなどの容器に密閉して保存するようにしましょう。味噌玉の保存期間の目安は次のとおりです。
冷蔵保存:1週間程度
冷凍保存:1ヶ月程度
「めんどくさいから作り置きしたい!」という場合は、冷凍庫での保存がおすすめです。
味噌は冷凍庫で保存しても凍ることはないので、使う時に解凍する必要はありません。ただし、冷凍庫から出してすぐに食べる場合は、電子レンジで10~20秒ほど温めると、熱々の味噌汁を作れます。
具入りの味噌玉でめんどくさい味噌汁づくりを楽ちんに!
味噌玉を作る場合は、具材もいっしょに作り置きすると、食べる時にめんどくさい手間が省けます。味噌玉におすすめの具材をご紹介します。
味噌玉の具材は大きく分けると2パターン
味噌玉に具材を入れる場合は、次の2パターンの方法があります。
味噌玉のベースと具材を別々に準備
きのこや野菜などの下茹でが必要な具材は、あらかじめ下茹でをしてからラップで包んで、ベースの味噌玉と別々に冷凍保存しましょう。
冷凍保存した茹で野菜は、ベースの味噌玉とともに食べる直前に電子レンジで20秒ほど加熱してから、熱湯を注ぐようにしてください。
面倒でなければ、食べる時に乾燥食材や茹でた野菜などをベースの味噌玉とともに直接お椀に入れて、熱湯を注いでもよいでしょう。
最近の乾燥野菜・乾燥具材は安くて便利で美味しいものが多いので、いくつか常備しておくと本当に便利ですよ。
具材をベースの味噌玉に混ぜて冷凍保存
具材を下茹でしたり、食べる時に入れたりするのがめんどくさい!という場合は、具材を混ぜ合わせた味噌玉がおすすめです。
具材を混ぜ合わせた味噌玉を作るには、食べやすい大きさに切った食材を味噌玉のベースと混ぜ合わせてから、1食分ずつ小分けにします。
具材を混ぜ合わせた味噌玉の作る場合は、水分の多い食材だと浸透圧の関係で水分が味噌に移り、保存性が悪くなってしまいます。乾燥食材やねぎなど、水分の少ない食材を選ぶようにしましょう。
わかめや豆腐などを乾燥させた市販の味噌汁の具を使うと、めんどくさい手間が省けて便利です。
高野豆腐は?豆腐は?味噌玉におすすめの具材とNG具材
では、具体的に味噌玉におすすめの具材にはどのような食材があるのでしょうか。味噌玉におすすめの具材と、好ましくない具材をご紹介します。
具材を混ぜる味噌玉におすすめの具材
味噌玉の中に具材を混ぜ込む場合は、以下のような食材がおすすめです。
乾物類:乾燥わかめ、乾燥あおさ、とろろ昆布、麩、乾燥野菜、干しエビ、小さめの高野豆腐、切り干し大根など
薬味類野菜:青ネギ、長ねぎ、大葉、みょうが、しょうが(薄切りかみじん切り)など
その他:うすあげ、ごま、梅干し、鮭フレークなど
わかめ、高野豆腐、切り干し大根、薬味野菜、うすあげなどは、キッチンバサミなどで小さく切ってから混ぜましょう。また、梅干しや鮭フレークは塩分が多いので、味噌の量を減らすなどして塩分を調整してください。
別々に冷凍保存するのにおすすめの具材
野菜やきのこは、生のままでは冷凍保存ができませんが、下茹ですると冷凍保存が可能になります。
根菜類:大根、にんじん、れんこん、ごぼう、かぼちゃ、いも類など
その他の野菜:ほうれんそう、小松葉、白菜、キャベツ、もやしなど
豆類:えだ豆、オクラなど
きのこ類:しいたけ、しめじ、えのき、舞茸など
その他:瓶入りのなめこなど
葉野菜、オクラ、きのこ類は固めに下茹でしておくのがポイントです。しっかりと水分を絞ってから冷凍しましょう。
味噌玉に向かない具材
冷凍すると食感が変わってしまう食材は、味噌玉の具材として不向きです。豆腐、下茹でしたこんにゃく、茹でたけのこなどは冷凍すると食感が変わってしまうので、味噌玉の具材には使わないようにしましょう。
豆腐を具材に使いたい場合は、味噌玉のベースだけを用意しておいて、お湯を注ぐ直前にいっしょにお椀に入れるとよいでしょう。
丸めるのがめんどくさい!丸めない味噌玉のアイデアいろいろ
味噌玉を作ってみたいけど、丸めるのがめんどくさい!という人のために、丸めなくてよい味噌玉をいくつかご紹介します。
ラップに直接包む
味噌玉を丸めるのがめんどくさいけど、余計な保存容器を使いたくない、という場合は、味噌玉を丸めずにラップで直接包んで冷凍保存する方法がおすすめです。
見た目は多少悪くなりますが、手で丸める手間をかけずに味噌玉を作れます。
この方法の場合、具材を上に乗せていっしょに包むことも可能です。ただし、野菜などの水分はしっかりと絞っておきましょう。
また、ラップに包んだ味噌玉は、フリーザーバックなどで密封すると、冷蔵庫の匂いが付きにくくなります。
100均のシリコンカップを利用
ラップで小分けは便利だけど、ラップがたくさん必要なのでエコじゃないしもったいない!という場合は、100均のシリコンカップに味噌玉を詰めるのはいかがでしょうか。
シリコンカップなら、洗って何度も再利用ができますし、冷凍保存しておくと使う時もポロッと外れやすいので便利です。
味噌玉をスプーンなどでシリコンカップに入れるだけなので、丸めるよりもめんどくさい手間は省けますよね。シリコンカップに入れてからタッパーに入れて密封すると、冷凍庫の匂いが付く心配もありません。
もちろん、ラップで包むのと同じように、味噌玉のベースの上に具材を乗せて冷凍してもOKです。
100均でOK!製氷皿で味噌玉作り
味噌玉をラップに包んでから製氷皿に入れてもよいのですが、ラップに包むのがめんどくさい!という場合は、製氷皿に直接味噌玉を入れても大丈夫です。
味噌は冷凍してもカチコチに凍ることはありませんが、シャーベットのような状態で固まっているので簡単に取り出せます。
ベースの味噌玉を製氷皿に詰めてその上に具材を置き、大きめのフリーザーバックで密閉して冷凍するとよいでしょう。製氷皿に味噌の匂いが移るのが気になる場合は、ラップを下に敷いてもよいですね。
タッパーにそのまま詰める
味噌玉を丸めるのもめんどくさい!小分けにするのもめんどくさい!という場合、味噌玉のベースや具材を混ぜ込んだ味噌玉であれば、タッパーにそのまま詰めてしまいましょう。
味噌汁を作る時に必要な分だけをスプーンなどで取ってもよいのですが、凍らせてある程度固まってから、金属ベラなどを使って等分すると、小分けができて使いやすくなります。
もしも、タッパーに味噌玉の匂いが移るのが心配なら、ガラス製のタッパーがおすすめです。
味噌玉メーカーで小分けも楽ちん!
味噌玉を手で丸めるのはめんどくさいけど、ちゃんとした丸い味噌玉を作りたい!という人は、アイスクリームのディッシャーを使ってみましょう。
ディッシャーにはサイズがいろいろあるので、味噌玉を作るには10ccや15ccの小さなサイズがおすすめです。
味噌がベタベタとしてすくいにくい場合は、冷凍庫である程度固めてからディッシャーで小分けすると作業がしやすくなります。
また、約10gずつ小分けができる、専用の『味噌玉メーカー』を使うのもおすすめです。100均で売られていることもあるようですが、見つからない場合は通販を利用すると便利です。
まとめ:1人分でもOK!めんどくさい味噌汁づくりは味噌玉の作り置きで解決!
忙しい朝や一人分だけ作るのがとてもめんどくさい味噌汁は、自家製の即席味噌汁の味噌玉を作っておくのがおすすめです。好きな味の味噌や好きな具材を使ってオリジナルの即席味噌汁が簡単に作れます。
冷凍しておくと約1か月間は日持ちするので、ある程度まとめて作り置きしておくと便利ですね。ぜひ、試してみてくださいね。