そんな疑問にお答えします。
冷蔵庫に作り置きしておけば、お湯を注ぐだけでいつでも簡単に味噌汁が作れるの味噌玉の良さですよね!しかし、興味はあるものの、いろいろとマイナス要素が気になるという人も多いのではないでしょうか?
今回は、味噌玉に対する不安を解決できるように、味噌玉に関するさまざまな疑問にお応えします!
尚、作り方などの味噌玉の基本については、以下の記事で詳しく解説しています。
目次
冷凍した味噌玉だとぬるい味噌汁になる?味噌玉のQ&A~基礎編
最初に、味噌玉に興味がないわけではないけど、マイナス要素が気になって作ろうかどうか迷っている人のために、味噌玉そのものに関する疑問についてお応えしましょう!
味噌玉はぬるい味噌汁になりそうでイヤなんだけど…
基本的に、味噌玉は冷凍・冷蔵保存をしておくので、冷凍室から出した味噌玉にお湯を注ぐとぬるい味噌汁になってしまいそうですよね。しかし、実際には思ったほどぬるくはなりません。
例えば、大さじ1杯(18g)の冷凍した味噌に95℃のお湯を200cc注ぐとします。
冷凍室の一般的な温度は-18℃なので、冷凍した味噌も-18℃であると仮定すると、お湯を注いだ後の温度は単純計算で85.7℃。作りたての味噌汁をお椀に注いだ時の温度とだいたい同じくらいです。
味噌汁をおいしく感じる温度は、65~75℃程度とややぬるい温度なので、まだ熱いくらいですね。ぬるい味噌汁はイヤ!という人は、ポットに保温してお湯ではなく沸かしたてのお湯を使うようにするとよいでしょう。
ぬるい味噌汁になってしまった場合はどうする?
ポットのお湯がぬるかったり、食べる時にぬるくなってしまったりした場合は、冷凍味噌玉を溶かしたお味噌汁を電子レンジで温めればOKです。ただし、温めすぎると味噌の風味が落ちてしまうので注意してくださいね。
耐熱性の器や陶器の器に味噌汁を移し、20秒くらいからスタートしましょう。それでもぬるい場合は、様子を見て少しずつ時間を追加しましょう。
温め直すのもなかなか面倒なので、味噌玉を食べる時は、できるだけ沸かしたてのお湯を使うようにしたいですね。
そもそも味噌玉を作る意味ある?インスタントでよくない?
味噌玉の味噌汁はぬるい!という誤解は解けたものの、わざわざ味噌玉を作る意味がある?と思っている人もいるのではないでしょうか。
忙しい朝でも便利というけれど、前の晩の残りの味噌汁でも別にいいし、インスタント味噌汁の方がもっと簡単ですよね。
確かにそれでも良いのですが、味噌玉を使ういちばんのメリットは、作りたてのおいしい味噌汁を飲めることです。
味噌のおいしい風味は揮発性なので、時間が経つにつれてどんどん風味が落ちてしまいます。インスタント味噌汁も作りたての味噌汁の風味は味わえませんよね。
味噌玉なら、作りたてのおいしい味噌汁があっという間に作れるので、手軽においしい味噌汁を飲みたい!という人におすすめです。
また、家族の食事の時間が異なり、味噌汁を何度も温めなければならない!というような場合でも、味噌玉は重宝します。
お湯を入れるだけ?火を通さなくてお腹は痛くならない?
味噌玉で味噌汁を作る場合、味噌自体に火を通すことがないので、何となく抵抗がある!という人もいるかもしれません。火を通さなくてもお腹を壊すようなことはないのでしょうか?
結論から言うと、味噌は火を通さなくても食べられます。酢味噌やごま味噌など、火を通さない使い方をする料理もたくさんありますし、鍋で作る普通の味噌汁も、味噌は火を止めてから入れるのが正しい作り方です。
ですから、冷蔵庫や冷凍室から出した味噌玉にお湯を注ぐだけでもお腹を壊すことはないので安心してくださいね。
毎日同じ具材だと飽きそうなんだけど…
確かに、味噌玉を作り置きして、冷凍・冷蔵保存しておくと、毎日同じような具材の味噌汁で飽きてしまいそうですよね。
飽きないようにするための方法として、味噌と粉末だしを混ぜるだけの味噌玉のベースを活用する方法があります。
具材を味噌の中に混ぜ込んでしまうと、1度に一種類の味噌玉しか作れませんよね。そこで、味噌玉のベースを1食分ずつ小分けにし、その上にいろいろな具材を乗せていくようにすると、1度に数種類の味噌玉を作れます。
いろいろな種類の味噌玉を作れるように、乾燥食材をいろいろ取り揃えておくと便利ですね。乾燥わかめの他に、とろろ昆布、切り干し大根、小さな高野豆腐などもおすすめです。
もしくは、味噌玉のベースだけを冷凍しておいて、食べる時に好きな具を入れてお湯を注ぐ方法もあります。この方法だと、豆腐などの傷みやすい食材も入れることもできます。
冷凍野菜は使える?味噌の種類や量は?味噌玉作りに関するQ&A
次に、味噌玉作りに関するさまざまな不安要素やマイナスポイントを解決していきましょう。
一人分の味噌は何グラム使ったらいいの?
味噌玉のレシピを調べてみると、レシピによって1食分の味噌玉に使う味噌の量がけっこう違うことに気付きます。では、一人分の味噌玉にちょうどいい味噌の量はどのくらいなのでしょうか?
味噌汁に入れる味噌の量は、水の量の7~8%くらいが適量と言われています。つまり、味噌玉に200ccのお湯を入れるなら、15g前後ですね。
大さじ1杯の味噌は18gなので、大さじに2/3(小さじ2)から大さじ1杯弱くらいが目安になります。
ただし、味噌の種類によっても濃さは変わりますし、好みの問題もあるので、試しに1杯分だけを先に作ってみて、ちょうどよい量に調整する方法がおすすめです。
だし入り味噌を使ってもいいの?使える味噌の種類は?
味噌には、米味噌、麦味噌、赤味噌、白味噌などいろいろな種類の味噌がありますが、基本的に、味噌玉にはどのような味噌を使っても問題ありません。好きな味の味噌を使ってください。
ただし、白味噌や減塩味噌は、一般的な味噌に比べると塩分量が少ないので、保存性に注意が必要です。白味噌や減塩味噌を使った味噌玉は冷凍保存が向いています。
また、味噌にだしを混ぜるのが面倒な場合は、市販のだし入り味噌を使っても大丈夫です。
自分でだしを混ぜると好みの味に調整できるメリットがありますが、面倒な場合はだし入り味噌をうまく活用するといいですね。
粉末だしがザラザラしそうなんだけど…
味噌玉のベースは、基本的に味噌に粉末だしを混ぜて作ります。味噌玉のレシピを検索すると、味噌玉に使うだしには、かつお節、粉末状のかつお粉、だしパックの中身、顆粒和風だしなどがあります。
このうち、だしパックの中身は粒子が粗いものがあるので、味噌汁にした時にザラザラとした食感が気になることがあります。
気になる場合は、だしパックを軽く触ってみて、粒子が指に当たるようであれば避けた方が無難です。一方、かつお粉は粒子が細かいので、ザラザラ感が気になることはまずないでしょう。
茹でた野菜を入れていい?冷凍だとさすがにぬるいのでは?
味噌玉に野菜を入れる場合は、保存性のよい乾燥野菜(フリーズドライ野菜)がおすすめですが、下茹でした野菜を味噌玉のベースの上に乗せて冷凍保存した味噌玉を使ってもよいでしょう。
ただし、冷凍した野菜にそのままお湯を注ぐと、さすがにぬるい味噌汁になってしまいそうですよね。その場合は、事前に電子レンジで冷凍野菜を解凍してから使うとよいでしょう。
市販の冷凍野菜は注意が必要!
市販の冷凍野菜を使う時は少し注意が必要です。
一般的な冷凍野菜は、変色や変質を防ぐためにブランチングという処理が施されています。ブランチングは完全に加熱しているのではなく、「半茹で・生茹で」の状態なので、基本的には、使う際にきちんと加熱する必要があります。
味噌玉は熱湯を注ぐだけなので、加熱が不十分になってしまう可能性もあります、ですから、市販の冷凍野菜を使う場合は、加熱しなくてもそのまま使える冷凍野菜を選ぶようにすると安心です。
↓こんな風にパッケージに明記されていることが多いですよ。
ラップにいちいち包むのがめんどくさい!
味噌玉を1食分ずつ丸めたり、小分けしてラップに包んだりする方法は、けっこう面倒ですよね。そのような場合は、製氷皿やシリコンのチョコレート型などに入れて冷凍しておく方法が便利です。
でき上がった味噌玉を、ヘラなどを使って製氷皿やシリコン型に詰め込むだけなので、ひとつひとつラップで包む必要がありません。ラップで包む味噌玉と同じように、上に具材を乗せて冷凍してもOKです。
製氷皿でもめんどくさい!という人は、小分けせずにタッパーなどに入れて冷凍してしまいましょう。
味噌は冷凍しても凍らないので、使う時は、必要な量をスプーンなどで取り出してください。
それでも面倒だ!という場合は、味噌玉の原理を利用して、お椀に直接だし入り味噌と乾燥わかめなどの具材を入れてお湯を注いでも、一応味噌汁は作れます。
冷凍してどれくらいもつの?味噌玉の保存に関するQ&A
続いて、味噌玉の保存方法に関する不安要素についてお応えします。
味噌玉の賞味期限は?冷凍と冷蔵ではどっちがいい?
味噌玉は、市販のインスタント味噌汁に比べると賞味期限は短めですが、それでもある程度の期間は保存が効くので、作り置きしておくと便利です。
味噌玉の保存は冷蔵庫でも問題ありませんが、基本的には冷凍保存の方がおすすめです。特に、下茹でした野菜やきのこなどを具材に使う場合は、必ず冷凍保存をするようにしましょう。
賞味期限は、冷蔵保存で約1週間、冷凍保存だと約1ヶ月くらいが目安になります。ただし、あまり置いておくと風味が落ちる可能性があるため、できるだけ早めに食べ切るようにしてください。
冷蔵庫の匂いが移りそうで心配!
冷蔵庫や冷凍室に入れておくと、匂い移りが気になりますよね。冷蔵庫の独特の匂いが味噌玉に移ると、味噌玉の風味が落ちそうで気になりますし、逆に、味噌の匂いが冷蔵庫に移ってしまうのも避けたいところです。
匂いが移るのを避けるには、ラップに包んだり製氷皿に入れたりして作った味噌玉を、タッパーやフリーザーバックなどに密閉して保存しておきましょう。
ビニール袋では密閉できないので、ジップロックなどの密閉できる入れ物がおすすめです。もしタッパーを使うのであれば、タッパー自体にも匂いが移りにくいガラス製のものが使いやすくていいですよ。
冷凍味噌玉が溶けない時は?味が薄い時は?食べる時のQ&A
最後に、味噌玉にお湯を入れて、味噌汁を作る際の不安材料をまとめてみました。
冷凍したら味噌がうまく溶けなさそうだけど?
味噌汁を作る時に、味噌がなかなか溶けなくて困ったことはありませんか?味噌玉は基本的に冷凍保存をするので、さらに溶けにくそうに思えますが、果たしてどうなのでしょうか?
実際には、味噌玉を作ったけど、けっこう溶けにくいという声も多いようです。
味噌玉の溶け残りを避けるには、最初に少量の熱湯を入れてペースト状になるまでよく混ぜましょう。味噌玉がなめらかになったら、熱いお湯を一気に注ぐようにすると味噌玉の溶け残りが少なくなります。
沸かしたてのお湯を使えば、2段階に分けてお湯を入れても、ぬるい味噌汁になることはまずないでしょう。
お椀に入れる時にベタベタになりそう!
ラップに包んだ味噌玉をお椀に入れる時に、味噌がラップに引っ付いてベタベタになったり、製氷皿からうまく取り出せなかったりするような気がしませんか?
実際に、製氷皿で作ったらうまく外れなかったという人もいるようです。
そのような場合は、もう少し長めに味噌玉を冷凍保存するとよいでしょう。味噌を冷凍しても凍ることはありませんが、味噌玉が締まって型から外しやすくなります。
固まるまでは時間がかかるので、丸1日くらい冷凍して様子を見るようにしてください。
まずいかも…!味が物足りない!どうしたらいい?
味噌玉で味噌汁を作ったものの、味が薄かったり物足りなかったりして、あまりおいしくない…という場合は、調味料や香辛料のちょい足しで味を調整する方法がおすすめです。
何となく味が物足りないという時は、香辛料や調味料などをちょい足しすると、コクや深みが出やすくなります。味噌汁に合うちょい足し食材には、以下のようなものがあります。
香辛料:七味唐辛子、柚子胡椒、ブラックペッパー、山椒、しょうが、にんにく、からしなど
植物油脂:オリーブオイル、ごま油、ラー油など
乳製品:バター、チーズ(とろけるチーズ、パルメザンチーズなど)
また、お湯を入れすぎたり味噌の量が少なかったりして味が薄い場合は、和風顆粒だしや麺つゆを少しだけ足すとよいでしょう。
外出先で味噌玉を食べる場合は、小容量のスティックタイプの顆粒だしをカバンに1本入れておくと助かりますよ!
まとめ:冷凍でもぬるくならなりにくい味噌玉を忙しい時に活用しよう!
「味噌玉を冷凍するとぬるい味噌汁ができそう…」、「作るのがめんどくさそう…」というような懸念材料があって、今まで味噌玉を利用しなかった人も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に作ってみると、意外とたいしたことがなかった!という場合がほとんどです。
一人分の味噌汁を手軽に作れたり、簡単においしい味噌汁が飲めたりと、味噌玉にはたくさんのメリットがあります。今まで躊躇していたなら、ぜひ一度挑戦してみてくださいね。