そんな声にお応えして、クレイジーソルトの使い方を伝授します!クレイジーソルトの効果的な使い方からアレンジレシピまで、クレイジーソルトの使い方をマスターしてみましょう。
目次
原料からクレイジーソルトの使い方を紐解いてみよう!
そもそも、クレイジーソルトとはどういう調味料で、どのような料理への使い方に合うのでしょうか?
クレイジーソルトの原料は、「岩塩、ペッパー、オニオン、ガーリック、タイム、セロリー、オレガノ」の7種類。このうち、特徴や使い方がわかりにくい4つの原料について解説します。
岩塩の特徴とよく合う料理
クレイジーソルトのベースとなっているのは岩塩です。
岩塩とは、地殻変動などによって海水が陸地の地層に取り込まれ、長い長い年月をかけて塩の結晶になった岩のこと。塩化ナトリウムの純度が高いため、パンチのあるシャープな塩味が特徴です。
岩塩のもうひとつの特徴が、海水から作る塩よりも溶けにくいこと。そのため、塩味を食材に浸み込ませるような使い方よりも、食材の表面に付いた塩味をダイレクトに味わう使い方が向いています。
また、タンパク質凝固作用のあるマグネシウムがほとんど含まれていないので、にがりを多く含む海塩を使うよりも、肉や魚が固くなりにくいという特徴もあります。
タイムの特徴とよく合う料理
タイムはシソ科の植物で、料理には茎や葉や花を乾燥させたハーブを使います。
シソ科特有の清涼感のある香りと苦味に加え、ピリッと舌に刺激を与えるスパイシーな風味が特徴です。クレイジーソルトを料理に使ってもタイムの香りがしっかりと感じられます。
魚との相性がとても良く魚の生臭みを消す効果も高いので、「魚のハーブ」とも呼ばれています。魚のムニエルや香草焼きのほか、アクアパッツァ、魚のオイル漬けなどといった使い方もよくされるハーブです。
また、魚だけでなく肉やトマトとの相性も良く、煮込み料理に使われるブーケガルニに欠かせない原料でもあります。肉のローストや煮込み料理、トマト料理などにもよく使われています。
セロリーの特徴とよく合う料理
セリ科の野菜としておなじみのセロリですが、原種といわれる「スープセロリ」はハーブとして利用されます。タイムと同じくブーケガルニに欠かせない原料であり、煮込み料理によく使われます。
また、種子はセロリーシードと呼ばれ、野菜のセロリに似た青臭さに加え、ホロ苦い風味があります。独特の風味を持つスパイスなので、野菜のセロリが嫌いな人はクレイジーソルトが苦手!という人も多いようです。
肉料理にも魚料理にも幅広い使い方ができますが、特に、野菜の青臭さを和らげて野菜の甘みや旨味を引き出す効果があるのが特徴です。そのため、ドレッシングやソース、ガスパチョなどの野菜スープにもよく使われています。
オレガノの特徴とよく合う料理
タイムと同じくシソ科の植物で、葉をハーブとして利用します。香りが強いシソ科のハーブのなかでも最も強い香りを持つことで知られていて、シソ科特有の清涼感のある香りと少しほろ苦さがあるのが特徴です。
トマトとの相性がとても良いことで知られていて、イタリア料理には欠かせない調味料です。特に、トマトソースやトマトの煮込み料理などによく使われています。
また、肉や魚の臭みを取る効果もあるので、グリルやロースト料理、炒め物用といった使い方もよくされるハーブです。
結論!クレイジーソルトはこんな料理に合う!
クレイジーソルトは岩塩がベースなので、シャープでパンチのある塩味と溶けにくいことが特徴です。
ですから、じっくりと塩味を浸み込ませる料理よりは、素材の表面に振りかけるなどの使い方をして、塩味をダイレクトに味わう料理に向いています。
また、タイム、セロリー、オレガノという香りの強いハーブが使われているので、素材の生臭さや青臭さを和らげて素材のおいしさを引き出すことが得意です。
肉、魚、野菜との相性が良いため、使い方があまり限定されないこともクレイジーソルトのメリットですね。
さらに、ペッパー、オニオン、ガーリックがブレンドされているので、クレイジーソルトだけで料理の味わいをグッと引き立てる使い方ができます。
【用途別】クレイジーソルトのおすすめの使い方&レシピ
クレイジーソルトの味の特徴やよく合う料理がわかったところで、クレイジーソルトの具体的な使い方やクレイジーソルトを使うレシピについて詳しく見ていきましょう。
肉や魚を焼く場合の効果的な使い方
“ひと振りでシェフの味”というキャッチコピーのとおり、クレイジーソルトを振るだけで、簡単に肉や魚のグリルやソテーを本格的な味わいに仕上げる使い方ができます。
クレイジーソルトを使って肉や魚をよりおいしく焼くには、クレイジーソルトを振るタイミングが重要なポイント。溶けにくい岩塩がベースなので、肉や魚を焼く直前に振ることが大切です。
もしくは、クレイジーソルトを振らずに焼き、焼き色が付いたタイミングで振ったり、完全に焼き上がってから振ったりする使い方をしてもよいでしょう。
クレイジーソルトを使ったチキンソテーのレシピ
クレイジーソルトだけで味付けする簡単なチキンソテーの作り方をご紹介します。
【材料】(1人分)
鶏もも肉 1枚
クレイジーソルト 適量
オリーブオイル 大さじ1
【作り方】
1.鶏肉は、余分な皮や脂、固い軟骨分や筋などを取り除き、包丁で縦に薄く切れ目を入れるようにして肉の厚さを均一にしておく。
2.鶏肉の両面にクレイジーソルトを適量振りかける。
3.テフロンのフライパンにオリーブオイルを敷いて広げ、その上に皮面を下にして鶏肉を置いてから、火をつけて強火にする。
4.油がふつふつと沸いてきたら中弱火にし、フライ返しなどで肉を上から押しつけながら皮面を焼いていく。
5.鶏肉の周囲に火が通り、周囲の色が白くなってきたらひっくり返し、さらに3分ほど身の面を焼いてでき上がり。
【ポイント】
・中弱火の火加減は、フライパンの底に火の先端が付くか付かないかくらいを目安にしてください。
・油でクレイジーソルトが流れ落ちるので、やや多めに振るのがポイントです。
・クレイジーソルトは焼く直前ではなく、肉をひっくり返すタイミングで両面に振る使い方をしてもOKです。
・味が足りないようならば、焼き上がってからクレイジーソルトを追加で振ると良いでしょう。
長時間かけてじっくりと塩を浸透させていくローストビーフや塩豚などを調理する場合は、岩塩ベースのクレイジーソルトはあまり向いていません。海塩ベースのハーブソルトを使うようにしましょう。
ハーブの香りで煮込み料理も簡単に!
クレイジーソルトには、香りの強いタイム、セロリー、オレガノがブレンドされています。ですから、風味のアクセントになるような使い方をすると、本格的な洋風の煮込み料理を簡単に作れます。
特におすすめなのは肉と野菜を入れたトマトベースの煮込み料理。肉や魚に合うタイム、野菜に合うセロリー、そして、トマトと相性抜群のオレガノで、深い味わいの煮込み料理を作れます。
煮込み料理の場合、塩は最後に入れて味を調えるのが基本ですが、クレイジーソルトの岩塩は普通の塩よりも溶けにくいので、入れてからしばらく煮込むことがポイントになります。
豚肉と野菜たっぷりのトマト煮込みのレシピ
材料を切って、炒めて、煮るだけの簡単な煮込み料理です。クレイジーソースをアクセントにする使い方で、簡単に本格的な味に仕上がります。
【材料】(4人分)
豚肉ブロックまたはトンカツ用 300g
塩・こしょう 少々
薄力粉 大さじ1
★玉ねぎ 1個
★にんじん 1本
★キャベツ 1/4個(150~200g)
★しめじ 1パック
オリーブオイル 大さじ2
☆カットトマト缶 1缶(400g)
☆水 100cc
☆コンソメ顆粒 小さじ1.5
☆砂糖 小さじ2
☆クレイジーソルト 小さじ1.5
【作り方】
1.豚肉はひと口大に切り、塩・こしょうを振って薄力粉をまぶしておく。
2.玉ねぎはくし切り、にんじんは乱切り、キャベツは大きめのざく切り、しめじは根元を落として小分けにする。
3.フライパンにオリーブオイルを熱して強火で豚肉を炒め、表面に火が通ったら中火にし、★を加えてさらに炒める。
4.☆を加えて弱火で25~30分くらい煮込む。
【ポイント】
・味が濃くなり過ぎないようにするには、煮込む際はクレイジーソルトを少なめに入れて、仕上げに追加のクレイジーソルトで味を調整してから一煮立ちさせて仕上げても良いでしょう。
炒め物は仕上げに味をなじませる使い方を!
クレイジーソルトは岩塩、ガーリック、オニオン、ハーブをブレンドしてあるので、他の調味料を使わなくてもクレイジーソルトだけで炒め物の味付けができます。
きのこや野菜のソテー、野菜炒め、ペペロンチーノやジュノベーゼなどのオイルバスタにもおすすめです。
クレイジーソルトを炒め物に使う時は、仕上げに入れた後に加熱したままよく混ぜ、岩塩をしっかりと溶かして全体に味をなじませるような使い方をするのがポイントです。
クレイジーソルトの簡単ジャーマンポテトのレシピ
クレイジーソルトの岩塩とハーブは、シンプルな味付けによく合います。ジャーマンポテトの味付けに使うと、素材のおいしさを引き出す使い方ができます。
【材料】(2人分)
じゃがいも 中2個
玉ねぎ 小1/2個
ブロックベーコン 60g
オリーブオイル 大さじ1
クレイジーソルト 適量
【作り方】
1.じゃがいもは皮をむいて2cm程度の角切り、耐熱皿にふんわりとラップをかけて600wの電子レンジで5~6分加熱する。
2.玉ねぎはうす切り、ブロックベーコンは1cm×2cmくらいに切っておく。
3.フライパンにオリーブオイルを熱し、ベーコンと玉ねぎを炒め、火が通ったら1のじゃがいもを加える。
4.クレイジーソルトで味を調え、さらに30秒ほど加熱して味を全体になじませる。
【ポイント】
・じゃがいもの下茹で時間は電子レンジによって異なるので加減してください。鍋で下茹でしてもOKです。
サラダやおにぎりにも!そのまま振りかける使い方
クレイジーソルトは、普通の塩と同じように、食材にそのまま振りかけて食べる使い方もできます。
なかでも、おすすめの使い方は野菜サラダ。わざわざドレッシングを用意しなくても、野菜サラダにオリーブオイルとクレイジーソルトをかけるだけで、本格的なイタリアンサラダができ上がります。
オリーブオイルとの相性がとても良いので、カルパッチョやトマトとモッツァレラチーズのカプレーゼにも応用できます。
オリーブオイルを塗った食パンに振りかけてから焼くとガーリックトーストも簡単にできます。また、好みは分かれますが、塩の代わりにおにぎりに使ったり、目玉焼きにかけたりするのもおすすめです。
刺身で簡単!カルパッチョサラダのレシピ
刺身用の柵を使ったカルパッチョサラダです。切って、盛って、かけるだけの超簡単なサラダなのにおしゃれで食べ応えもあるので、ちょっとしたパーティー料理にもおすすめです。
【材料】(2人分)
刺身 100g程度
サニーレタス 2~3枚
ベビーリーフ 40g
貝割れ 適量
ミニトマト 6個
☆オリーブオイル 大さじ2
☆酢 大さじ1
☆砂糖 小さじ1
☆クレイジーソルト 適量
【作り方】
1.刺身はうす切りに、生野菜はよく洗い、食べやすい大きさにしておく。
2.☆をよく混ぜてドレッシングを作る。
3.野菜、刺身を盛り、2のドレッシングをかける。
【ポイント】
・ハマチやカツオの刺身(たたきでもOK)を使う場合は、オリーブオイルの代わりにごま油を使ってもOKです。
まとめ:使い方は多彩!クレイジーソルトでレパートリーを増やそう!
クレイジーソルトは万能調味料とよく言われますが、その名のとおりどのような料理にも使いやすい調味料です。
クレイジーソルトには、岩塩、ガーリック、オニオン、ペッパー、3種類のハーブが入っていることを覚えておけば、合う料理、合わない料理がわかりやすくなるのではないかと思います。
何より、簡単に本格的な味付けをしやすいのもうれしいですよね。うまく利用して、料理のレパートリーを増やしてみてくださいね。