チーズ、チョコ、卵、抹茶、中華風のマーラーカオなどいろいろな蒸しパンがありますが、素朴で昔ながらの蒸しパンの代表格といえば三角形をした黒糖蒸しパンではないでしょうか。
この記事では、黒糖蒸しパンに焦点を当てて、全国の市販の三角黒糖蒸しパンや、食べ方のアレンジ、自家製黒糖蒸しパンのレシピなどについて紹介します。
※黒糖蒸しパン好きにおすすめの「黒糖まんじゅう」については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
目次
素朴な三角黒糖蒸しパン!全国の市販品をご紹介
まずは、昔ながらのドーンと大きなフォルムの三角黒糖蒸しパンからご紹介します。
ヤマザキ 『三角黒蒸しぱん』(全国)
三角の黒糖蒸しパンと聞けば、ヤマザキの『三角黒蒸しぱん』を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。『三角黒蒸しぱん』は、製パンメーカー最大手・山崎製パンのロングセラー商品のひとつです。
ふわふわの黒糖生地の蒸しパンの上にレーズンをトッピングした素朴な味の黒糖蒸しパンで、やさしい黒糖の甘さとレーズンの甘酸っぱさが絶妙にマッチしています。
生地はふわふわでもちもち。それなのに手に持つと意外とずっしりとしていて、しっかりと食べ応えのある黒糖蒸しパンです。
日糧製パン 『黒糖ふかし』(北海道エリア)
日糧製パンは、札幌に本社のある製パンメーカーで、日糧製パンから販売されている三角形の黒糖蒸しパンは、『黒糖ふかし』という商品です。
『黒糖ふかし』は、北海道産小麦から製粉した小麦粉を使っているのが特徴で、ふんわりとした黒糖生地の蒸しパンの上に小豆をトッピングした黒糖蒸しパンです。
両手を広げてやっと乗るくらいの大きな三角形をしていて、厚さも6~7cmくらいあります。ずっしりと食べ応えのある大きな黒糖蒸しパンです。
日糧製パンの『黒糖ふかし』は、北海道や東北の一部エリアのスーパーやコンビニなどで購入できます。
工藤パン 『三角黒糖蒸しパン』(東北エリア)
工藤パンは青森県に本社のある製パンメーカーで、代表商品に山形の食パンにさまざまな味のクリームをサンドした『イギリストースト』があります。
工藤パンが発売している黒糖蒸しパンは『三角黒糖蒸しパン』です。青森県をはじめとする東北のスーパーやコンビニなどで販売されています。
ボリュームたっぷりのもっちりとした三角形の黒糖味の蒸しパン生地の上に、黒ゴマをたっぷりとトッピングしてあります。黒糖と黒ゴマの組み合わせは、昔懐かしい素朴な味わいです。
リョーユーパン 『三角黒糖くるみ蒸しぱん』(九州・山口・広島エリア)
リョーユーパンは福岡県大野城市に本社があり、九州と山口県に5つの工場を持つ九州では名の知れた製パンメーカー。九州地方と山口県・広島県のスーパーなどで商品を販売しています。
リョーユーパンの和菓子部門である「菓心堂」の黒糖蒸しパンが『三角黒糖くるみ蒸しぱん』です。
『三角黒糖くるみ蒸しぱん』は、三角形でキメの細かいふわふわの黒糖味の蒸しパンの上にくるみがトッピングされたもの。黒糖の素朴な甘さにくるみの香ばしさと食感が加わった食べ応えのある黒糖蒸しパンです。
三角形じゃない黒糖蒸しパンのご紹介
製パンメーカーが販売している黒糖蒸しパンには、三角以外の形のものもあります。次に、三角形をしていない市販の黒糖蒸しパンをご紹介します。
ヤマザキ 『黒糖フークレエ』(全国)
ヤマザキには『三角黒蒸しぱん』の他に、人気の高い黒糖蒸しパンがもうひとつあります。商品名は『黒糖フークレエ』。パッケージにもはっきりと明記してあるほどの超ロングセラー商品です。
鹿児島の伝統菓子である「ふくれ菓子」を参考に作られたと言われている商品で、「フークレエ」という名前もそこから来ているそうです。
ふわふわでありながら、もっちりとした昔ながらの蒸しパンの食感が特徴の大型の蒸しパンで、カステラのように一切れずつカットされた黒糖蒸しパンが5切れ入っています。
沖縄県産の黒糖入りの加工黒糖蜜を使用していて、やさしい甘さの黒糖蒸しパンです。
パスコ 『しっとりくるみ蒸しパン』(関東から中国エリア)
パスコ(Pasco:敷島製パン)は、食パンやロールパンなどで「超熟シリーズ」でおなじみですね。菓子パンのラインアップも豊富なパスコからは、『しっとりくるみ蒸しパン』という黒糖蒸しパンが発売されています。
パスコの『しっとりくるみ蒸しパン』は大きな三角形ではなく、小ぶりの丸い黒糖蒸しパンが2個入っているのが特徴です。
しっとりとした蒸しパンの生地は国産小麦から作った小麦粉を使用したもの。黒糖蜜と三温糖でやさしい甘さに仕上がっていて、くるみの食感がアクセントになっています。
パスコの『しっとりくるみ蒸しパン』は、関東・中部、関西、中国、四国地区で販売されています。
フジパン 『しみこむ黒糖ふかし』(東北・関東・中部エリア
山崎製パンに次いで国内2位のシェアを誇るフジパンは、『本仕込』や『ネオバターロール』などでおなじみ製パンメーカーですよね。フジパンからは、『しみこむ黒糖ふかし』という黒糖蒸しパンが販売されています。
『しみこむ黒糖ふかし』も三角形ではなく、やや小ぶりで丸いタイプの黒糖蒸しパンです。素朴な甘さの黒糖蒸しパンの上から、黒糖蜜を浸み込ませているため、豊かな黒糖の風味を感じられます。
『しみこむ黒糖ふかし』は、東北、関東、中部エリアのスーパーなどで購入できます。
気になる!三角黒糖蒸しパンのカロリー
甘くておいしい黒糖蒸しパンですが、気になるのがカロリーですよね。特に三角の黒糖蒸しパンは大きいものが多いのでカロリーも高い気がしますが、実際のところはどうなんでしょうか?
各社の黒糖蒸しパンのカロリーを比較
先ほどご紹介した各社の黒糖蒸しパンのカロリーをまとめてみました。
商品名 | カロリー |
---|---|
ヤマザキ 三角黒むしぱん | 350 |
日糧製パン 黒糖ふかし | 489 |
工藤パン 三角黒糖蒸しパン | 377 |
リョーユーパン 三角黒糖くるみ蒸しぱん | 435 |
黒糖フークレエ | 631 |
パスコ しっとりくるみ蒸しパン2個入(1個あたり) | 273 |
フジパン しみこむ黒糖ふかし | 277 |
各社の黒糖蒸しパンのカロリーを比較すると、三角形の黒糖蒸しパンはどっしりと大きい分、他の菓子パンと比較しても全体的にカロリーは高めですね。
特に『黒糖フークリエ』は、大きくて量が多い分、カロリーもかなり高いことがわかります。
黒糖蒸しパンはダイエット中に食べても大丈夫?
三角形の黒糖蒸しパンは全般的にカロリーが高そうですが、ダイエット中に食べても大丈夫なのでしょうか?参考までに、ヤマザキの『三角黒むしぱん』とごはんや他のパンのカロリーを比較してみましょう。
カロリー | |
---|---|
ヤマザキ 三角黒むしぱん | 350 |
ごはん 1膳(160g) | 269 |
食パン 6枚切 | 158 |
食パン 5枚切 | 190 |
ヤマザキ 大きなメロンパン | 411 |
ヤマザキ 高級クリームパン | 311 |
ヤマザキ 高級つぶあん | 359 |
ヤマザキ カレーパン | 391 |
ヤマザキ ランチパック たまご2個入(1個あたり) | 146 |
上の表を見ると、『三角黒むしぱん』は、他の菓子パンと同レベルのカロリーであることがわかります。黒糖蒸しパンのカロリーの目安としては、だいたい菓子パンと同じくらいかやや高め、と覚えておくといいですね。
厚生労働省が推奨する間食のカロリーの目安は、成人女性の場合200lcalくらいとされています。
ですから、おやつに三角の黒糖蒸しパンを1個全部食べてしまうと、カロリーオーバーになってしまいますね。ダイエット中に三角形の黒糖蒸しパンを食べるなら、半分程度に押さえておいた方が良さそうです。
余ったときにおすすめ!三角黒糖蒸しパンのアレンジ方法
三角タイプの黒糖蒸しパンや『黒糖フークレエ』を一度に食べきれずに余らせてしまった場合や、同じ味に飽きてしまった場合は、少しアレンジして食べてみるのもおすすめです。
冷凍庫で凍らせる!
食べきれずに余った三角の黒糖蒸しパンや『黒糖フークレエ』は、ラップに包んでからフリーザーバックに入れて、密閉してから冷凍しておくとよいでしょう。
冷凍した黒糖蒸しパンを食べるときは、室温でしばらく放置して解凍してから食べても良いのですが、凍ったままの黒糖蒸しパンをそのまま食べるのもおすすめです。
黒糖蒸しパンを冷凍すると、カチカチに凍るのではなくキュッと締まった感じになって、しっとりもちもちの食感を楽しめます。また、冷凍せずに冷蔵庫で冷やして食べてもおいしく食べられます。
いろいろなものを挟んでアレンジ!
黒糖ミルクや黒糖まんじゅうの人気が高いように、黒糖は乳製品やあんこなどとの相性がとても良いですよね。黒糖蒸しパンも生クリームやあんこやジャムなどを挟んで食べると、またひと味違った味わいを楽しめます。
なかでも特におすすめなのが、クリームチーズを挟む食べ方です。実際に、宮崎県では黒糖味の蒸しパンにクリームチーズを入れた『チーズ饅頭』という人気商品が存在しています。
また、生クリームをトッピングして、その上にジャムや生のフルーツを乗せてもおいしく食べられます。フルーツやジャムは酸味のあるものが、黒糖蒸しパンにはよく合います。
とっても簡単!黒糖三角蒸しパンを作ってみよう!
黒糖蒸しパンを食べたくても、スーパーではなかなか売っていないこともありますよね。そういうときは、家で手作りをしてみましょう。
ホットケーキミックスを使った黒糖蒸しパンのレシピ
黒糖蒸しパンを作るには、薄力粉と重曹(またはベーキングパウダー)を使いますが、今回は簡単に作れるようにホットケーキミックスを使用したレシピをご紹介します。
蒸し器の代わりにフライパンで蒸すので、手間がかからないのもポイントです。
【材料】(10cm×10cmくらいの型)
黒糖 60g
牛乳 60g
酢 小さじ1
サラダ油 大さじ1
ホットケーキミックス 100g
レーズン お好みで
【下準備】
・10cm×10cmくらいの耐熱容器にクッキングシートを敷いておく
・黒糖が固形状の場合は、包丁で小さく刻んでおく
【作り方】
1.ボールに黒糖を入れて、スプーンの背で細かく潰す。
2.牛乳を入れてよく混ぜて黒糖を溶かし、酢とサラダ油を加えてよく混ぜる。
3.ホットケーキミックスを入れて、さっくりと混ぜ合わせる。
4.でき上がった生地を型に流し、上からレーズンを散らす。
5.フライパンに水を1~2cmくらい入れて火にかけ、沸騰したら4を入れて15~20分くらい蒸す。
6.粗熱を取り、三角形に切り分ける。
【ポイント】
・酢を少し入れることで、ふんわりとした食感になります。
・四角い型の代わりに、プリンカップにグラシン型やアルミ型を敷いてもOKです。シリコンカップを使うと簡単です。
・途中でフライパンの底のお湯が少なくなってきたら、お湯を足すようにしてください。もちろん、蒸し器を使ってもOKです。
まとめ:ふわふわもちもちの三角黒糖蒸しパンは昔懐かしい素朴な味
ヤマザキの 『三角黒蒸しぱん』に代表される黒糖蒸しパンは、ふわふわしていながらもちもちでしっとりした食感で、黒糖の素朴な甘さが魅力ですよね。
四角や丸い蒸しパンもありますが、三角形の蒸しパンがいちばん昔懐かしいイメージがあります。
同じ黒糖蒸しパンでもメーカーによってトッピングや食感が変わってくるので、いろいろと食べ比べてみても面白いかもしれませんね。また、黒糖蒸しパンは家でも簡単に作れるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。