離乳食に醤油はOK?おすすめ時期は?赤ちゃん用市販醤油もご紹介!
離乳食に味をつけるとき、醤油は使ってもいいのかな?どの程度だったらいいんだろう…。

そんな疑問にお答えします。

赤ちゃんは大人の小型版ではなく、体の中身も大人と大きく異なっています。そのため、離乳食についても配慮が必要です。

本記事では、離乳食に醤油を使う際のおすすめの時期や適量、離乳食作りに適した市販の醤油についてご紹介します。

醤油はいつから離乳食に使える?おすすめの時期は?

醤油はいつから離乳食に使える?おすすめの時期は?

『離乳期』に合わせて離乳食を選ぼう!

離乳食の基本は薄味です。基本的に、離乳食は調味料で味付けをする必要はないといわれています。しかし、調味料を全く使ってはいけないということではありません。

離乳の進行に応じて、醤油などの調味料も使用していくことができます。離乳の進行は、厚生労働省発表の『授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)によると、次の時期に分けられています。

【離乳の進行と離乳食の調理形態】

・離乳初期(生後5か月~6か月頃):なめらかにすりつぶしたものを与える。

・離乳中期(生後7か月~8か月頃):舌でつぶせる固さのものを与える。

・離乳後期(生後9か月~11か月頃):歯ぐきでつぶせる固さのものを与える。

・離乳完了期(生後12か月~18か月頃):歯ぐきで噛める固さのものを与える。

離乳食に醤油を使うおすすめの時期は?

離乳食初期は、基本的に味付けなしで素材の味のみで食べさせましょう。醤油の使用もNGです。離乳の中期はほんのり少量だけ、醤油を使うことができるようになります。

ただ、まだ赤ちゃんの腎臓が未熟であり、醤油の塩分が負担になってしまうので、基本的には推奨できません。離乳食に醤油を使うのであれば、生後9か月以降の離乳食後期からがおすすめといえます。

離乳食に使う醤油のおすすめ量は?

離乳食に使う醤油のおすすめ量は?

赤ちゃんには過度な塩分は厳禁

醤油には食塩が含まれています。離乳食に醤油を使用する場合は、塩分が多くなりすぎないよう注意が必要です。離乳食の基本は薄味ですので、まずは、1〜2滴のごく少量の醤油から試してみるようにしましょう

私たちは腎臓で塩分を排出するのですが、生後6か月の赤ちゃんの腎臓機能は、大人の半分といわれています。塩分過多の離乳食は、赤ちゃんの未熟な腎臓に大きな負担をかけることになりますので、醤油の早期の使用は控えることが賢明です。

厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、乳幼児の食塩の適量は以下のとおりとなっています。

【1日の食塩量目安】

・月齢0〜5(月):0.3g

・月齢6〜11(月):1.5g

・小児(1〜2歳):3.0g

1日3食の場合は、上の目安の1/3を1食分の上限として考えましょう。摂取できる食塩分は、本当にごくわずかになりますね。

また、醤油だけではなく、他の素材との合計の食塩量ですので、他にうどんや味噌など塩分が含まれるものを離乳食に使う場合は、その分も含めて上限を超えないようにしましょう。

塩分の観点から考えると、減塩醤油を活用するのもいいと思いますよ。

醤油の摂り過ぎはアレルギーを発症するって本当?

食物アレルギーも、離乳食を作るママやパパにとっては、心配で注意したい点ですね。醤油には小麦と大豆が含まれますので、小麦アレルギーや大豆アレルギーを心配される方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、ご安心ください。醤油はきわめてアレルギーを起こしにくい食品といわれています。というのも、小麦や大豆に含まれるアレルギー物質は、醤油の長い醸造期間(約6か月)中に分解されるからです。

※醤油とアレルギーの関係については、以下の記事で詳しく解説をしています!

https://kakakunara.com/rakusyoku/syouyu-allergies/

離乳食を作る際、アレルギーの心配から、醤油を除去したり、使用量を控えたりする必要はありません。ですが、体が小さく内臓機能も未熟な赤ちゃんですので、風味づけのごく少量の使用にとどめておくのがよいでしょう。

離乳食におすすめの市販醤油:安心のベビー用醤油

離乳食におすすめの市販醤油:安心のベビー用醤油

離乳食におすすめの市販醤油として、まずは、ベビー用醤油を3品ご紹介します。

赤ちゃんは消化機能はもちろん、体すべてが未熟です。胃や腸だけでなく、腎臓や肝臓の機能なども含めて大人とほぼ同じレベルになるのは、8才頃といわれています。

赤ちゃん用に作られた醤油であれば、まだまだ未発達な赤ちゃんが食べる離乳食にも安心して使用できますね。

1.味千汐路「有機まるごとベビーフードだし醤油」

味千汐路の「有機まるごとベビーフードだし醤油」は、こだわりの有機醤油と栄養たっぷりの国産有機野菜のスープ、国産だしで作られています。塩分は約3%で、5か月頃から使用できるとのことです。

離乳食に醤油を使用する時期として、離乳後期の9か月以降をおすすめしていますが、こちらの「有機まるごとベビーフードだし醤油」でしたら、もう少し早い中期頃から使用してもよいでしょう。

離乳食は醤油で味付けするのではなく、風味づけにごくわずかの醤油を使用するのが基本です。そのため、このように野菜のスープやだしを加えてマイルドに仕上げられただし醤油もおすすめといえます。

ただ、保存料などの食品添加物が無添加のため、開栓後は冷蔵庫保管で1週間以内(夏季の場合3日以内)を目安として使い切らないといけません。無添加の商品は日持ちがしないものが多いので、その点は注意しましょう。

2.日本優生研究所「無添加昆布しょうゆ」

日本優生研究所は、『安心安全な食品を提供することでお子さまに食を楽しんでもらいたい。また、安心安全な製品を開発することでお子さまの健康もサポートしたい。』という思いで、商品設計・開発を行っているそうです。

こちらのベビー用「無添加昆布しょうゆ」は、通常の市販濃口醤油(約18%)に比べ、塩分が約50%カットされています。添加物を一切含んでいないので生後5か月頃から使用でき、妊婦さんも安心して利用できるとのことです。

パッケージの絵や色合いがかわいい点も、おすすめポイントです。楽しい気分で離乳食作りができそうですね。

3.まぁちゃんのおだし本舗「まあちゃんのおだし」

「まあちゃんのおだし」は、福岡のあるお醤油屋さんの奥さんが、自分たちの赤ちゃんの離乳食用として旦那さんに頼んで作ってもらった、無添加で安心なだし醤油です。

最初は自家用だけだったそうですが、お友達にお裾分けしているうちに口コミで評判になり、市販されるようになったそうです。

こちらの商品の塩分濃度は18%となっており、減塩ではありません。保存料を使用していないので、塩分濃度を高くすることで保存性を高めています。

赤ちゃんに、多すぎる塩分はNGですよね!?

はい。赤ちゃんの未熟な腎臓に負担がかかるため、塩分過多は厳禁です。「まあちゃんのおだし」は、離乳食には希釈して使います

まぁちゃんのおだし本舗のブログでは、赤ちゃんの離乳食に初めて使う時には、100倍に薄めて使うことがおすすめされています。

100倍希釈の作り方として『500mlのお水に5ccのまぁちゃんのおだしを入れて薄めたら、100倍希釈のおだしの出来上がり』と紹介されていますので、参考にしてみてください。

まぁちゃんのおだし本舗 まあちゃんのおだし 500ml
まぁちゃんのおだし本舗

離乳食におすすめの市販醤油:高品質の無添加・減塩

離乳食におすすめの市販醤油:高品質の無添加・減塩

離乳食に使う醤油はほんのわずかですし、わざわざ赤ちゃん用の醤油を購入するのも…とためらう方もいらっしゃるかもしれませんね。

離乳食にも大人の食事作りにも兼用して使うのであれば、無添加かつ減塩の高品質醤油を購入されることをおすすめします。

1.寺岡有機醸造「寺岡家の減塩醤油」

寺岡有機醸造は、明治20年創業の広島県の老舗醤油メーカーです。「寺岡家の減塩醤油」は、国産丸大豆、国産小麦、天日塩を使用した天然醸造減塩醤油です。

おいしさはそのままに、透析装置で塩分だけを取り、普通の醤油の半分以下(約9%)の塩分にしているそうです。伝統的な製法で製造された無添加醤油ですので、赤ちゃんにも大人にも安心しておすすめできます。

2.チョーコー「超特選減塩醤油」

チョーコーも有名醤油ブランドですね。「超特選減塩醤油」は、丸大豆を100%使用したJAS規格特級・超特選の減塩醤油です。

長年培った追い麹仕込、その他の技術を駆使した製法により、通常の濃口醤油よりナトリウム分を50%カット(塩分8.4%)したそうです。

アルコールや酸味料などの添加物ゼロ、厳選した素材で手間ひまかけて造られたこだわりの醤油です。

『超特選』の醤油は、旨味成分の点において最上級ですので、減塩であってもしっかりとしたおいしさが期待できます。

離乳食におすすめの市販醤油:鮮度と手軽さの密封ボトル

離乳食におすすめの市販醤油:鮮度と手軽さの密封ボトル

赤ちゃんは免疫機能が不十分なため、細菌などへの抵抗力が弱くなっています。少しの細菌でも感染し、下痢や食中毒を起こしてしまう可能性があるので、離乳食を作る際も注意が必要です。

そういった点でおすすめなのが、密封ボトルの醤油です。常温でも鮮度を保ちやすく、さらに1滴でも注ぎやすいように工夫されています。スーパーなどでも手軽に購入できる市販2品をご紹介します。

1.ヤマサ「鮮度生活 減塩しょうゆ600ml 」

ヤマサの『鮮度ecoボトル』は、開封後、常温保存で120日間酸化を防いで、醤油の鮮度をキープしてくれます。「本醸造ヤマサしょうゆ」の風味はそのままに、塩分を約半分に減らしたそうです。

600mlと市販の密封ボトルの中では大きめのサイズですので、離乳食や大人の料理にいろいろ使っても、すぐにはなくならないですね。液量の調整もしやすいので、料理にも食卓にもマルチに使えておすすめです。

ヤマサ 鮮度生活 減塩しょうゆ 600ml
ヤマサ

2.キッコーマン「いつでも新鮮 超減塩しょうゆ 食塩分66%カット」

こちらはなんと、食塩分を66%カットした超特選規格の減塩しょうゆです。キッコーマン独自の発酵技術により、食塩分66%カットを実現できたそうです。

超特選の豊かな旨みと華やかな香り、しっかりとした醤油感のある味わいとなっています。塩分がとても控えめですので、赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで、幅広くおすすめできる市販醤油です。

醤油が空気に触れない二重構造の『密封ecoボトル』を採用し、開栓後常温保存で90日間醤油の鮮度を保ちます

スーパーやドラッグストアなど、キッコーマンの商品を置いているお店は多いので、手軽に購入できるのもありがたいですね。

まとめ:離乳食におすすめの市販醤油を足して、風味づけしよう!

ベビー用醤油は離乳食中期から、一般の市販醤油は離乳食後期から使用できます。赤ちゃんには、塩分が少なく無添加で鮮度の高い醤油がおすすめです。

離乳食にごく少量の醤油を足して、風味づけしてみましょう。ご家族揃って、笑顔で楽しい食事タイムを過ごしてくださいね。

※その他の食材の離乳食への活用方法についてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね!

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