そんな疑問にお答えします。
最近、大注目のメキシコの主食である「コーントルティーヤ」。
自宅で作れて、好きな具材をのせて楽しむ「タコパ=タコスパーティ」もできるので、家族でお祝いする時やホームパーティなどにもおすすめの料理なんです!
この記事では、そんなコーントルティーヤを自宅で簡単に作るコツや、手軽に使えるおすすめの市販品などをご紹介していきます。
目次
本場メキシコの味わい!コーントルティーヤの魅力
コーントルティーヤは、とうもろこしを粉状にした「マサ粉」を使って作られている、メキシコやスペインで食べられている伝統的な薄焼きパンのこと。
日本でも人気が高まってきてはいますが、まだまだ知らない方も多いかも?ここでは、そんなコーントルティーヤの魅力や、フラワートルティーヤとの違いなどをご紹介します。
グルテンフリーが嬉しいコーントルティーヤ!
コーントルティーヤは、小麦粉を一切使用していないことから、日本でもグルテンフリーを好む人々から人気が上がってきています。
カルディでも、冷凍コーントルティーヤを販売しており、手軽に買えます。
コストコにも「オーガニックコーントルティーヤ」を冷蔵食品コーナーで販売しています。ですが、こちらは未調理のコーントルティーヤなので開封すると独特の香りがするという声も聞かれます。
フラワートルティーヤとの違いって?
コーントルティーヤとの違いは原材料や食感にあります。
フラワートルティーヤは小麦粉を使用していて食感もモチモチしています。それに対して、コーントルティーヤはパサパサした食感が特徴です。どちらが美味しいかは、好みが分かれるところです。
セブンイレブンで人気がある「ブリトー」もトルティーヤを使っていますが、こちらは「フラワートルティーヤ」。
どちらかというと、コーントルティーヤの独特の食感の方が、日本人にはなじみが薄く「まずい」と感じる人もいるかもしれません。
コーントルティーヤにのせる具材が「タコス」
タコスとは、コーントルティーヤに具材をのせ、二つ折りにしたもので、メキシコの国民食とも言えるメジャーな料理です。軽食を意味するスペイン語「taco」から命名されたそうです。
タコスに使われる具材は様々。牛肉や豚肉などの肉類・エビや白身魚のフライなどの魚介類・きのこや野菜など、地域や好みによってアレンジ方法が異なります。
また、味の決め手となるソースも定番はチリベースの辛味が強いサルサソースですが、アボカドやハラペーニョを使ったワカモーレ、マヨネーズやケチャップを使ったものなど、好みによって幅広い種類が作れますよ。
【ここがポイント!】コーントルティーヤを作る際のコツ&作り方
具材をのせて食べることの多いコーントルティーヤは、自宅で簡単に作れます。ここでは、コーントルティーヤを作る際に、こだわりたい材料や調理器具、作り方のポイントをご紹介していきましょう。
とうもろこし粉「マサ粉」は大きく分けて4種類
まず、コーントルティーヤ作りは「マサ粉」を選ぶところから始まります。マサ粉とは、とうもろこしを石灰水などのアルカリ水で下処理したのち、挽かれた粉のことです。マサ粉には、4種類があります。
・ホワイトマサ
・イエローマサ
・ブルーマサ
・マサ・ハリナ
それぞれ、ホワイトコーン、イエローコーン、ブルーコーンから作られたとうもろこし粉です。
マサ・ハリナはマサ粉を乾燥させ細かい粒状に加工されているため取り扱いしやすく、香りが弱い欠点があるとか。ただ、流通量が圧倒的に少ないため、上記の3つのマサ粉がおすすめです。
コーントルティーヤを手作りしてみよう!
コーントルティーヤに必要なマサ粉が用意できたら、今度は他の材料や、調理器具もチェックしてみましょう。
家にないものは代用品でも構いません。そんなに手間をかけずに簡単に作れるので、ぜひ試してみてくださいね。
用意する材料&調理器具
コーントルティーヤを作るのに欠かせない材料や調理器具は以下の通りです。
<材料:2~3人分(14~18枚)>
・とうもろこし粉(マサ粉):200g
・水:260ml
・塩:小さじ1
・オリーブオイル:少々
・ぬるま湯:適量
<調理器具>
・ボウル
・ホットプレート(フライパンでも可)
・クッキングシートまたはビニール袋
・トルティーヤプレス(なければ平たい皿・分厚い本)
・フライ返し
・計り
マサ粉は1人前80~100gの分量です。パーティなどで、さらに人数が増える際の目安にしてくださいね。また、ぬるま湯は40度程度にしましょう。冷たい水を混ぜると、生地がボロボロと崩れやすくなってしまいます。
トルティーヤプレスはピザ生地や餃子作りにも使えます。大きめのサイズの方がコーントルティーヤは作りやすいですよ!軽い力で生地が伸びるので、生地作りが楽になります。
絶品&簡単!コーントルティーヤのレシピ
<作り方>
1.ボウルにマサ粉を入れ、40度程度のぬるま湯を半分注ぐ
2.オリーブオイル・塩も入れ、手でしっかり捏ねていく
3.ぬるま湯を少し足しながら、生地が耳たぶの柔らかさになるまで捏ねる
4.1つ30g程度で生地をボール型にしていく
5.クッキングシートを二つ折りにし、真ん中に生地をのせる
6.トルティーヤプレスで生地をグッと潰す
7.クッキーングシートからゆっくり剥がしたら、皮のできあがり
8.ホットプレートを一番熱い温度で温め、先ほどの皮を置いていく
9.表裏1分ずつ焼いたら、フライ返しで生地全体を軽く押し空気を抜く
10.取り出したら、完成
※分厚い本を使った場合は、トルティーヤプレスと比べて厚みが出やすくなります。
まっすぐなまな板を使い、色んな角度から何度か押すようにしましょう。
鉄フライパンやすき焼き鍋がうまく焼ける
生地は、油を引かずに焼き目がつく程度で表面・裏面を焼いていきます。焼き目はつかない程度にしましょう。
フライパンで焼く場合は、テフロン素材より鉄フライパンの方がおすすめ。焼く面が熱ければ熱いほど、コーントルティーヤは美味しく焼けます。すき焼き鍋のような鋳物鍋を使うと上手に焼けますよ。
生地を焼いた後は布巾で乾燥を防ぐ
焼いた後のコーントルティーヤの生地は、すぐに保温して保管しておきましょう。保存しながら、生地を蒸らして柔らかくしておくのがポイントです。乾燥すると、タコスを作るさいに皮がボロボロッと崩れてしまいます。
キッチンペーパー2枚ほどを濡らして硬く絞り、焼いたトルティーヤを包みましょう。
コーントルティーヤ自身の蒸気で、蒸していきます。また、長期保存したい、すぐに食べない場合は専用のトルティーヤウォーマーが便利ですよ。
コーントルティーヤにのせて美味しい!おすすめのタコスレシピ
コーントルティーヤを使ったタコスのレシピには様々なものがありますが、その中でもぜひ試してもらいたい美味しいレシピを厳選して2つだけご紹介していきます!
簡単で美味しいタコミートのタコスレシピ
フライパンで簡単に作れる、タコミートのタコスレシピです。手作りコーントルティーヤの香ばしさが引き立ちますよ。
<材料2人分>
・コーントルティーヤ生地:4枚
・トマト:1/2個
・レタス:50g
・ピザ用チーズ:20g
<タコミート>
・牛豚ひき肉:150g
・玉ねぎ:1/2個
・塩:少々
・黒こしょう:少々
・ナツメグ:少々
<A調味料>
・ケチャップ:大さじ2
・チリパウダー:大さじ1
・コンソメ顆粒:小さじ1
・砂糖:小さじ1
<ワカモレ>
・アボカド:1/2個
・玉ねぎ1/8個
・レモン汁:小さじ1
・マヨネーズ:大さじ1
・すりおろしニンニク:小さじ1/2
・サラダ油:小さじ1
・レモン(飾り用)適量
<下準備>
・玉ねぎはタコミート用・ワカモレ用共にみじん切り、レタスは1cm幅に細切りする
・アボガドは種を取り1cm角に切り、トマトもヘタを取り1cm角に切っていく
<タコミートの作り方>
1.フライパンに油を熱し、玉ねぎがしんなりするまで中火で炒める
2.牛豚ひき肉を入れ、塩・黒こしょう・ナツメグを入れる
3.肉の色が変わるまで炒め、<A調味料>を入れ、全体的に混ざったら火を止める
<ワカモレの作り方>
1.ボウルにアボカド・レモン汁を入れ、フォークで潰す
2.少し形が残る程度で、マヨネーズ・すりおろしニンニクを入れる
3.全体的に混ざったら、玉ねぎを入れ混ぜ合わせる
<仕上げ>
1.中火で温めたフライパンで、コーントルティーヤの両面を温める
2.レタス・タコミート・ワカモレ・トマトの順番でのせ、ピザ用チーズをかけたら、完成
<ポイント>
・お好みでクミンパウダーやコリアンダーパウダーを入れても美味しいですよ。
・レシピのチーズは加熱しなくていいものを使用しています。
牛肉でがっつり!本格的なピリ辛タコスレシピ
2種類のピリ辛サルサソース(サルサ・クルダ、ワカモレ)と牛肉具材(カルネアサーダ)が食欲をそそる、本格メキシカンタコスレシピです。それぞれの具材の作り方から順番に解説していきます。
<カルネアサーダの材料>
・牛ステーキ肉:300g
・にんにく:1片
・100オレンジジュース:100g
・濃口しょうゆ:大さじ2
・オリーブオイル:大さじ2
・バルサミコ酢:大さじ1
・ライム:1/2個分
・パプリカパウダー:小さじ1
・クミンパウダー:小さじ1
・ガーリックパウダー:小さじ1.5
・こしょう:小さじ1/2
・チリパウダー:小さじ1/2
・乾燥オレガノ:小さじ1
・パクチー:1/4束
<カルネアサーダの作り方>
1.パクチーを細かく刻む
2.ボウルに牛ハラミ以外の材料を入れて混ぜ合わせる
3.2に牛ハラミを1時間漬け込む
4.フライパンで両面を焼き、ホイルに包んで5分おく
5.コーントルティーヤに包みやすい大きさに切ったら、完成
<サルサ・クルダの材料>
・トマト:1個
・にんにく:1片
・玉ねぎ:40g
・パクチー:1本
・青唐辛子:1/2本
・塩:ひとつまみ
・ライム:1/2個
<サルサ・クルダの作り方>
1.トマトのヘタを取り5mm角に切り、玉ねぎ・にんにくはみじん切りにする
2.青唐辛子は輪切り、パクチーは粗みじん切りにしていく
3.1と2をボウルに入れ、塩・ライムを絞り入れる
4.保存容器に入れ、30分以上寝かせて完成
<ワカモレの材料>
・アボカド:1個
・ライム:1/2個
・玉ねぎ:40g
・青唐辛子:1/2本
・トマト:1/2個
・パクチー:1本
・塩:ひとつまみ
<ワカモレの作り方>
1.アボカドの種を取り皮をむき、ボウルに入れ、塩・ライムを絞りフォームで潰す
2.玉ねぎ・パクチーはみじん切り、青唐辛子は輪切り、トマトのヘタを取り5mm角に切る
3.1のボウルに玉ねぎ・唐辛子・トマトを入れて混ぜ合わせる
4.パクチーを入れて軽く混ぜ合わせ、塩を入れながら味を調整して完成
<仕上げ>
1.中火で温めたフライパンで、コーントルティーヤ(4枚で約2人分)の両面を温める
2.コーントルティーヤの上に、カルネアサーダ・サルサ・クルダ・ワカモレをお好みの量入れて完成
<ポイント>
・サルサ・クルダは一晩付けるとより馴染んで美味しくなりますよ
時短したい方向け!おすすめのコーントルティーヤの市販品5選
手作りのコーントルティーヤもいいけれど、仕事や育児が忙しい方には市販品のものもおすすめ!近所の店舗やネット通販で買える、おすすめコーントルティーヤをご紹介していきます。
常温・冷凍が選べる!カルディのコーントルティーヤ
カルディのコーントルティーヤは、常温・冷凍どちらでも売っています。
個人的には、冷凍の方がストックしておけるのでおすすめです。12枚入りで540円(税込)、1枚あたり45円とコスパがいいので人気があります。1枚のサイズは直径20cm、かなり大きめなので具材がのせやすいですよ。
冷凍タイプは、使う時は冷蔵庫でゆっくり解凍し、フライパンで両面を軽く焼くだけです。タコスをのせたり、カリカリに焼いてホイップクリームをのせて食べたりと、色んな食べ方が楽しめますよ!
未調理タイプ!コストコのオーガニックコーントルティーヤ
コストコで売っているコーントルティーヤは、冷蔵コーナーにあります。
20枚入りの真空パックなので40枚入り858円(税込)、1枚あたり21円とお得感があります。
また、袋から出す際に気をつけないとボロボロになることもあるので、細いナイフを差し込んで1枚ずつ剥がすのがおすすめです。
電子レンジには対応していませんが、フッ素樹脂加工のフライパンでなら30秒ほどで両面焼くだけです。オーブントースターでカリっと焼き上げて、チップスにして食べるのもおすすめ。
無添加・保存料なし!メキシコ料理店のコーントルティーヤ
マサ粉・水・塩のみの材料で作っている、無添加・保存料なしのコーントルティーヤです。子供がいる家庭や、こだわり派におすすめタイプ。保存料がないため、冷凍品ですが賞味期限が1ヶ月となります。
15枚入りで972円、送料込みで1枚137円とやや割高です。レビューも、「シンプルで美味しい、リピートしている」「想像以上に美味しかった」と高評価の多いおすすめ商品です。
薄めの生地で食べやすい!イエローコーントルティーヤ
5インチ(12.7cm)と、手に乗るサイズが嬉しい冷凍のコーントルティーヤです。24枚入り774円で、送料込みで72円とリーズナブルですよ!少し薄めの生地なので、焼いても揚げても美味しく食べられます。
冷凍のまま焼いてしまうと、生地がボロボロになってしまうので必ず冷蔵庫でゆっくり解凍しましょう。
筆者は、本場メキシコの味までは知りませんでしたが、「メキシコで食べていたトルティーヤが恋しくなり注文した、美味しい!」「納得の美味しさ」という口コミもあるくらい、再現度の高いコーントルティーヤです。
288枚の大容量でお得!ホワイトコーンのトルティーヤ
6インチ(15cm)サイズで、24枚入り12パック=288枚入りと大容量でお得なホワイトコーンのトルティーヤです。値段は8413円、1枚29円と業務用ですが、冷蔵庫にストックしておきたい人におすすめです。
とうもろこし粉を100%使用しているため、冷凍ではありますが割れやすくなっています。また、解凍せずにトースターで加熱すると割れやすいため注意が必要です。
解凍時間を十分とって、温める前に霧吹きなどで少量の水を加え、加熱すると美味しく焼き上がりますよ。
まとめ:コーントルティーヤでタコパをしてみよう!
コーントルティーヤは、本場メキシコに行かなくても、手作りしたり市販品を買ったりと日本でも十分楽しめる商品です。
ぜひ、家族の食卓やホームパーティなどで、お気に入りの具材をのせてタコパーしてみてくださいね!