そんな風に思ったことはありませんか?
実は柚子胡椒はお鍋以外にもたくさん使い道のある調味料なんです。今回は柚子胡椒の使い方やおすすめのレシピをご紹介します。
この記事を読めば、冷蔵庫に眠らせている柚子胡椒を使いこなせますよ!
目次
柚子胡椒の使い方は?どんな料理に合うの?
九州では定番(?)の「柚子胡椒」。香りもよく、味も好き!という方は多いと思いますが、案外使い方に悩むもの。ここでは定番の使い方などをご紹介してきますね。
柚子胡椒ってどんな調味料?
九州名産の薬味である柚子胡椒。大分、福岡や長崎など九州各地が発祥の地とされています。「柚子胡椒」という名前ですが、実は胡椒が入っているわけではありません。
生の青唐辛子、柚子の皮を細かく刻んだもの、塩を熟成させた調味料です。九州の一部の地域で唐辛子のことを胡椒と呼んでいたので、そのなごりで柚子胡椒と呼ばれるようになりました。
九州では昔から各家庭で柚子胡椒を作り、さまざまな家庭料理に使っています。柚子の栽培が盛んな九州でよく食べられていたものが、今では全国で食べられるようになりました。
柚子胡椒発祥の地や老舗の店舗紹介などは以下の記事にまとめていますので、併せてご覧ください。
柚子胡椒の使い方は?どんな料理にあう?
柚子胡椒の使い方といえば、お鍋の薬味として使うのが一般的ですよね。では、本場の九州ではどのように食べられているのでしょうか。いくつかご紹介していきます。
◎刺身の薬味
刺身といえばしょう油とわさびで食べるのが一般的ですよね。九州ではしょう油と柚子胡椒で食べるのだそうです。
家庭だけでなく、旅館やお寿司屋さんでも柚子胡椒が出てくるくらい定番の食べ方です。たまに気分を変えて柚子胡椒をつけて食べてみるのもいいかもしれません。
◎お鍋の薬味
柚子胡椒の定番の使い方ですね。ぽん酢の酸味と柚子の香りでさっぱりと食べられます。柚子ぽん酢に柚子胡椒を入れることで柚子の香りがより一層引き立ちます。
また、九州のおでんは薬味として和からしのほかに、柚子胡椒も人気があります。コンビニでおでんを買うと和からし、みそだれ、柚子胡椒の3種類の薬味がもらえるようです。
何年か前までは九州限定だったようですが、今では全国に広がりました。
◎おみそ汁に入れる
大分ではおみそ汁に柚子胡椒を入れて食べることが多いようです。柚子の香りとピリッとした辛味がみそによく合います。
特に甘みのある白みそとの相性が抜群。いつものおみそ汁が柚子胡椒で上品な味にグレードアップしますよ。
◎うどんやお蕎麦の七味の代わりに
あったかいうどんやお蕎麦に柚子胡椒を入れるのがおすすめ。柚子の香りは出汁との相性ぴったりです。
九州のうどん屋さんには、柚子胡椒が置いてあるのが普通なのだそうです。いつも七味を入れている人はぜひ一度柚子胡椒を使ってみてください。
◎餃子
福岡グルメといえば、ラーメンやもつ鍋などいろいろありますがその中のひとつが一口餃子。一口餃子は柚子胡椒で食べるのが定番です。
一般的には餃子のタレにラー油を入れることが多いと思います。ラー油の代わりに柚子胡椒を入れることで、爽やかな香りで大人の味になりますよ。
柚子胡椒は、種類やタイプで使い方も変わる!
「柚子胡椒」と一言でいっても、実は、使われている唐辛子やタイプ(ペーストタイプ、粉末タイプ、液体タイプなど)によって、合う料理やおすすめの使い方がかわってきます。詳しく解説していきます!
唐辛子の種類で味や辛さが違う!
柚子胡椒は使われている唐辛子によって、味や辛さが変わってきます。どの柚子胡椒がどんな使い方ができるのか、それぞれ特徴とともにご紹介します。
青唐辛子
定番でよく見かけるのが緑色の柚子胡椒。未成熟の唐辛子である青唐辛子と、完熟する前の青柚子を使って作られています。青柚子のフレッシュな香りと青唐辛子の爽やかな辛さが特徴です。
使い方は、和食はもちろん、洋食に使ってもおいしくいただけます。火を通すと香りが飛んでしまうので、薬味としてお刺身のわさび代わりに使ったり、冷奴にのせて食べるのがおすすめです。
赤唐辛子
赤唐辛子が使われている赤い柚子胡椒。唐辛子は成熟するにつれて辛みや味、香りが強くなります。一般的な柚子胡椒は成熟していない青柚子を使うのに対して、赤柚子胡椒では完熟した黄柚子の皮を使います。
唐辛子よりも皮の割合が多く、柚子のフルーティーな香りが楽しめます。温めても風味が強いので、火を通す料理にぴったりです。お肉の味に負けない風味で、餃子などの脂っこい料理によく合います。
黄唐辛子
黄色いキレイな見た目の柚子胡椒は、完熟した柚子の豊かな香りが特徴的です。日本で一番辛い唐辛子だといわれている、熟すと黄色くなる唐辛子が使われています。
柚子の皮がたっぷり入っていて、柚子感がとても強い柚子胡椒でもあります。辛くなさそうな見た目とは裏腹に超激辛。辛いものが好きな方にぜひ食べてもらいたい柚子胡椒です。
あまりスーパーとかでは見かけない商品ですので、紹介しておきますね。
用途で使い分けよう!柚子胡椒3つのタイプ
柚子胡椒は形状によって使い方が変わります。「ペーストタイプ」「粉末タイプ」「液体タイプ」と3つのタイプに分けられます。それぞれどんな料理に使いやすいのかを解説していきます。
ペーストタイプの柚子胡椒
柚子胡椒で一番オーソドックスなのが、個体と液体の中間にあたるペーストタイプです。チューブや瓶入りなど商品数が一番多く、手に入りやすいことも特徴。
種類が多いので、自分のお気に入りの柚子胡椒を見つけてみるのもいいかもしれません。塗る、付ける、乗せる、刺身や豆腐の薬味としてなど、どんな料理にも使えます。
粉末タイプの柚子胡椒
柚子胡椒といえばペーストタイプが定番ですが、最近目にするようになったのが粉末タイプ。常温で保存が可能なのがうれしいところですね。
振りかけるだけでOKなので、どんな料理でも気軽に柚子胡椒の風味が楽しめます。食卓に置いておけばいろんな料理が味変できますよ。うどんや焼き鳥、てんぷらなどにおすすめです。
液体タイプの柚子胡椒
柚子胡椒を液体に加工したものです。料理にそのままかけたり、鍋、おみそ汁に入れるなど使い勝手がいいのが特徴です。ほかの液体の調味料と混ざりやすいのでパスタやドレッシングなどにもおすすめです。
ものによってはお酢が入っているものもあります。少し風味は変わりますが、よりさっぱりと食べられますよ。柚子胡椒ソースとも言われているようです。
柚子胡椒の使い方をご提案!おすすめレシピ5選
ここでは、薬味として使うだけじゃない、柚子胡椒の使い方のご提案をさせていただきます。作りやすくて美味しいおすすめレシピですので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
鶏肉の柚子胡椒みそ焼き
柚子胡椒の1つ目の使い方は、「鶏肉×柚子胡椒」です!鶏肉と柚子胡椒は相性バッチリ。白ご飯の進む、スパイシーなおすすめのメイン料理です。
【材料/2人分】
鶏もも肉:1枚
(調味料)
・柚子こしょう:小さじ1
・みそ:大さじ1
・みりん:大さじ2
【作り方】
1.鶏もも肉は食べやすい大きさに切ります。
2.ポリ袋に調味料と鶏肉を入れて揉み込み、10分置きます。
3.焦げ付かないように少しタレをふき取り、中火で皮を上にして8分、裏返して6分ほど焼きます。
※味噌が焦げやすいので注意してくださいね。
豚肉とブロッコリーの柚子胡椒ソテー
柚子胡椒の2つ目の使い方は「豚肉×柚子胡椒」です!豚肉のうまみと柚子胡椒のピリッとした刺激が絶妙です。
【材料/2人分】
豚薄切り肉:150g
ブロッコリー:1/2個
ネギ:1/2本
(調味料)
・柚子胡椒:小さじ1
・ぽん酢:大さじ1
・サラダ油:大さじ1/2
【作り方】
1.豚肉は食べやすい大きさに切ります。ブロッコリーは小房にわけ、茹でます。ネギは斜め切りにしておきます。
2.フライパンにサラダ油をひいて火にかけ、豚肉を炒めます。火が通ったらブロッコリーとネギを入れ、さらに炒めます。
3.混ぜ合わせた調味料を加え、炒めあわせます。
厚揚げの柚子胡椒そぼろあんかけ
柚子胡椒の3つ目の使い方は、「厚揚げ×柚子胡椒」。厚揚げに柚子胡椒のあんをかけることで上品な味に仕上がります。
【材料 /2人分】
厚揚げ:2枚
鶏ひき肉:100g
(調味料)
◇出し汁:200cc
◇しょう油:小さじ2
◇砂糖:小さじ1
◇みりん:小さじ2
◇柚子胡椒:小さじ1
◆片栗粉:小さじ1
◆水:小さじ2
サラダ油:大さじ2
【作り方】
1.厚揚げは食べやすい大きさに切っておきます。
2.フライパンにサラダ油大さじ1を入れて火にかけ、厚揚げをこんがり焼きます。両面が焼けたら取り出して、お皿に盛り付けておきましょう。
3.フライパンにサラダ油大さじ1を入れて熱し、鶏ひき肉を入れて炒めます。
4.ひき肉に火が通ったら◇の調味料を入れて煮ます。
5.◆を合わせて、水溶き片栗粉を作り加えます。お好みのとろみ加減になったら厚揚げの上にかけて完成です。
シーフード柚子胡椒マリネ
柚子胡椒の4つ目の使い方は、「オリーブオイル×柚子胡椒」です。日本の薬味である柚子胡椒ですが、オリーブオイルとの相性もバツグン!さわやかな風味がアクセントになりますよ。
【材料/2人分】
冷凍シーフードミックス:200g
水:200cc
塩:6g
酒:適量
(調味料)
柚子胡椒:小さじ1
レモン汁:小さじ2
砂糖:小さじ2
オリーブオイル:大さじ2
【作り方】
1.ボウルに水200ccと塩6gを入れ塩水を作ります。そこに冷凍シーフードミックスを入れ30分~1時間おいて、解凍します。
2.解凍できたら水気を切って酒を振りかけ、沸騰したお湯で1分茹でます。
3.茹であがったら、粗熱を取り水気をふき取ります。
4.3と調味料を合わせたら、冷蔵庫で冷やします。
ナスとベーコンの柚子胡椒パスタ
柚子胡椒の5つ目の使い方は、「パスタ×柚子胡椒」。鷹の爪の代わりに柚子胡椒を入れると、辛味と柚子の香りがプラスされておいしくなりますよ。
【材料/2人分】
パスタ:200g
ナス:2本
ベーコン:40g
しめじ:120g
オリーブオイル:大さじ4
(調味料)
・白ワイン:大さじ1
・しょうゆ:小さじ2
・柚子胡椒:小さじ2/3
【作り方】
1.ナスは輪切りにして塩水(分量外)につけます。ベーコンは食べやすく切っておきます。しめじは石づきとり、小房に分けます。
2.鍋にお湯を沸かし、塩(分量外)を入れ、パスタを固めに茹で始めます。
3.フライパンにオリーブオイルを半分(大さじ2)ひき、火をつけてナスを焼きます。
4.キレイな焼き色がついたらひっくり返し、残りの油を加え同様に焼き、いったん取り出しておきます。
5.フライパンにベーコンとしめじを入れ、炒めます。
6.5に調味料とパスタのゆで汁大さじ2を加えフライパンをゆすりながら全体を混ぜ合わせます。
7.茹であがったパスタと取り出しておいたナスを入れてあえます。
まとめ:柚子胡椒は使い方いろいろの優秀な調味料!
今回は柚子胡椒の使い方とおすすめのレシピをご紹介してきました。
使われている唐辛子の違いでも、合う料理や使い方が変わってきます。ペースト、液体、粉末などいろいろなタイプの柚子胡椒があるので、それぞれ食べ比べてみるのも面白いかもしれませんね。
これからは冷蔵庫にあまらせがちな柚子胡椒をいろんな料理に取り入れてみてくださいね!