そんな疑問にお答えします。
揚げ物や炒め物に大量に使った後のサラダ油、どう処理していますか?そのままシンクから排水溝に流すのはNGです!
排水溝が詰まったり、川や海に影響を与える恐れがあるためです。この記事では、基本的なサラダ油の捨て方から、再利用方法まで、詳しくご紹介していきます!
目次
サラダ油の正しい捨て方!賞味期限切れってどう見分ける?
サラダ油は比較的賞味期限が長いこともあり、ついつい気づかぬうちに賞味期限切れになってしまっていることも少なくないのではないでしょうか。
ここでは、サラダ油の賞味期限の目安や、賞味期限切れのサラダ油の見分け方・捨て方などについて、詳しくご紹介していきます。
サラダ油の賞味期限ってどれくらい?
サラダ油の賞味期限は、容器の素材や未使用なのか開封済みなのか、等によって違いがあります。
容器 | 未使用 | 開封済み |
---|---|---|
缶や色付きの瓶・紙容器 | 製造後2年 | 約1ヶ月〜2ヶ月 |
透明の瓶容器 | 製造後1年半 | 約1ヶ月〜1ヶ月半 |
プラスチック容器 | 製造後1年 | 約1ヶ月 |
サラダ油の容器に表示されている賞味期限は、未開封の状態の期限です。ただし、未使用の新品であっても、保存状態によっては空気や光の影響によってサラダ油の酸化が進んでしまい、早く痛んでしまう場合があります。
長い期間、放置している時は、使う前に必ずサラダ油の状態を確認してみましょう。状態が悪いようであれば、サラダ油の捨て方をチェックするタイミングですよ!
こんな状態は要注意!賞味期限切れサラダ油の特徴
賞味期限切れのサラダ油は、目に見えて腐る訳ではないため、料理に使う前に見極めが重要となります。捨て方を確認する前に、劣化しているサラダ油かどうか、以下の点で確認してみましょう。
・色が濃い
・不快な臭いがする
・粘りがある
・煙が出る
・泡立ちが消えにくい
サラダ油の劣化が進むと、色が濃くなってきたり不快な臭いがしたり、どろっとした粘りが出ることも。
この状態で油を使うと、揚げ物の油切れが悪くカラッと揚げらない、料理の味わいに影響を与える可能性があります。また、揚げ物に使うと180℃ぐらいで煙が出たり、泡立ちが消えにくかったりすることもあります。
サラダ油の捨て方は5つ押さえれば大丈夫!
揚げ物などに使い終わったサラダ油は、可燃ゴミもしくは資源ゴミとして処理できます。
自治体によってルールが異なるため、住んでいる地域のゴミ回収ルールをチェックしてくださいね。ここでは、燃えるゴミ(可燃ゴミ)として捨てる際のサラダ油の捨て方をご紹介していきます。
ペーパータオルや新聞紙などに吸わせる
ペーパータオルや新聞紙などにサラダ油を吸わせる捨て方は、油の量が少ない時に便利です。油の温度が冷めてから処理するようにしてくださいね。
また、自宅で余っている紙おむつやナプキンを使うのもおすすめ。油をきちんと吸い上げてくれるので、サラダ油の量が多めの時も頼もしいですよ。
牛乳などの紙パックに注ぐ
牛乳などの紙パックを使った捨て方は、底に新聞紙やペーパータオルをたっぷり敷いて、冷めたサラダ油を流し込んでいきます。この際に、少し水を染み込ませておくのがポイント。
気温が高い夏場などに自然発火してしまうのを防ぐためです。注ぎ終えたら、ガムテープで口を閉じましょう。あとは、生ゴミの入った袋にそのまま捨てるだけです。
凝固剤で固める
大量に古いサラダ油がある場合は、市販で売っている凝固剤を使った捨て方がおすすめ。
サラダ油が熱いうちに凝固剤を入れて混ぜておくと冷めた時に固まるため、あとはフライ返しなどでポリ袋などに入れて捨てるだけです。一回分が3~40円程度ですので、手軽で経済的な点が嬉しいですね。
ポリ袋に注ぐ
牛乳パックがない、凝固剤もないけどサラダ油を捨てたい場合は、ポリ袋を使った捨て方もあります。
2重にしたポリ袋に、水を少し染み込ませた新聞紙やペーパータオルを敷き詰め、冷めた油を注ぎ込みます。最後に、口をしっかり閉じればそのまま生ごみ袋に入れるだけでOKです。
小麦粉や片栗粉で固める
液体のままサラダ油を捨てたくない場合は、小麦粉や片栗粉を使った捨て方もあります。やり方は簡単。
サラダ油が温かいうちに、サラダ油と同量以上の小麦粉や片栗粉を入れるだけです。油の温度が下がってくるとドロッとした固体になっていきます。精米している家庭で出る米ぬかでも同様の作業が可能ですよ。
【番外編】廃油のリサイクル
意外と知られていないのが、廃油のリサイクルです。自治体だけでなく、リサイクルショップやイトーヨーカドーなどでも回収を行なっていますよ。
賞味期限切れのサラダ油や、使用済みの油をそのまま引き取ってくれるので、近所にリサイクル回収してくれる場所があるかどうか確認してみましょう。
捨て方だけじゃない!古いサラダ油の再利用法4選
使用済みのサラダ油は、捨て方を知るのも大事ですが、再利用が可能なのをご存知ですか?
上手に活用すれば、停電や災害時、または生活必需品としても使えるんですよ。ここでは、捨てずに賞味期限切れや使用済みのサラダ油を活用する方法を提案していきます。
停電時に!サラダ油を使った簡易ランプの作り方
急な停電時に対応できる、サラダ油を使った簡易ランプです。
<材料>
・耐熱ガラスコップ
・サラダ油
・キッチンペーパー
・アルミホイル
<作り方>
1.キッチンペーパーを巻いて紐状にする
2.耐熱ガラスコップの取手部分に、アルミホイルを巻きつける
3.キッチンペーパーが垂直に立つように、アルミホイルで固定していく
4.サラダ油をコップに注ぐ
5.キッチンペーパーにサラダ油が浸透したら、火をつけて完成
<ポイント>
・火を消す際は、蓋をして消しましょう。
・何度でも付けられますが、火の取り扱いには十分注意してくださいね。
非常時や災害時に備えを!サラダ油の簡易コンロの作り方
非常時や災害時に使えるサラダ油を使う簡易コンロの作り方です。ランプやストーブとしても使え、炊事も可能です。
<材料>
・アルミ缶:1缶
・はさみ:1本
・ボールペン:1本
・ティッシュペーパー:8枚
・アルミホイル:適量
<作り方>
1.アルミ缶の底(プルタブがついていない方)を約5cm程度切り取る
2.プルダブ面を下にして、8箇所切り込みを入れ、外側に折り込む
3.折った部分に、ハサミで穴を開ける
4.さらにボールペンで穴を広げていく
5.穴に入るサイズのティッシュペーパを細長く丸める
6.ティッシュの真ん中にアルミホイルを巻き付ける
7.先ほどの穴に、細長く丸めたティッシュをさしこみ、垂らしていく(1cm以上は必要)
8.鍋などにプルタブ面を下に置き、サラダ油を注ぎこんで火をつけたら、完成
<ポイント>
・サラダ油は賞味期限切れや廃油でも問題なく使えますよ
・さしこんだティッシュペーパーが長すぎる場合は、はさみでカットしましょう。
・すすが出るので、室内で使う場合は換気してくださいね。
自宅やキャンプで大活躍!アロマキャンドル
揚げ油などの廃油で作るアロマキャンドルです。自分好みの精油や虫除け効果のある精油を垂らせば自宅やキャンプでも楽しめますよ。
<材料>
・揚げ油
・油をこす道具
・凝固剤
・瓶(ジャムなどが入っている瓶)
・タコ糸
・割り箸
・アロマオイル(精油)
<作り方>
1.揚げ油を油こし器で濾す
2.濾した油を80℃以上に熱し、凝固剤を入れて混ぜていく
3.瓶に2を流し入れる
4.3~5分ほど放置し、温度が下がったら、香りづけのアロマオイルを適量入れて混ぜる
5.固まる前に、瓶の上にタコ糸をセットした割り箸を置く
6.30分~1時間ぐらいで固まったら、完成
<ポイント>
・油こし器がない場合は、コーヒーフィルターを使うと便利ですよ。
・アロマオイルはハッカ油やシトロネラを使うと、キャンプの時の虫除けにもなります。
・タコ糸は瓶の底につかない位置に調整する
・揚げ油を使った回数によっては油臭い場合があります。できるだけ少ない回数のものを使ってくださいね。
簡単に作れる廃油石けん
取扱いに危険を伴う苛性ソーダを使わずに作れる、廃油石けんです。
<材料>
・廃油:600g
・水:300g
・オルトケイ酸ナトリウム:180g
(※オルトケイ酸ナトリウムは、水と混ぜると強いアルカリ性になり、直接触れるのは大変危険です。必ずマスク・手袋・メガネを装着して取り扱いましょう。)
・ペットボトル:2本
・牛乳パック:1本
・アロマオイル:数滴
<作り方>
1.1つのペットボトルに水300g、もう一つのペットボトルに廃油600を入れる
2.水が入っているペットボトルに、オルトケイ酸ナトリウムをロートなどで注いでいく
3.蓋を閉めてシャカシャカ振り、透明になるまでよく混ぜる(温度が高くなるため、タオルを巻いて作業しましょう)
4.混ぜた4のペットボトルを、廃油入りのペットボトルに注ぐ
5.蓋を閉めて、30秒振っては30秒休んでを5~6回繰り返し、15分ほど休む
6.中の液体がとろとろして、マヨネーズのようにもったりした状態まで攪拌を続ける
7.お好みのアロマオイルを数滴入れる
8.牛乳パックを長方形にカットして、もったりした生地を流し込んでいく
9.涼しい場所で3日間乾燥、熟成させ、切り分けたら完成
<ポイント>
・アロマオイルはユーカリなどの爽やかな香りがおすすめです。
・型入れする際に牛乳パックが横に広がるようであれば、紐で固定して長方形を保つようにしてくださいね。
・出来上がった石けんを湯煎すると、ゼリー状になるので、掃除に使いやすくなりますよ。
まとめ:自分に合ったサラダ油の捨て方・再利用をしてみよう!
サラダ油は光や温度で酸化が進みやすいので、賞味期限が早く、できるだけ早めに使い切るのがおすすめです。
ですが、使い切れなかった賞味期限切れのものは、牛乳パックや凝固剤を使った捨て方をするか、もしくは石けんやアロマキャンドル、・リサイクルなどで再利用してみてはいかがですか!