そんな疑問にお答えします。
「酒粕」は、健康や美容と幅広く注目されているスーパーフードです。甘酒や粕汁などの発酵食品が作れるため、人気を集めています。
ただ、なかなか売っていない、どこで安く買えるかわからないという意見も。
この記事では、そんな酒粕を買うにはどこがいいのか、どんな市販品があるのかなど詳しくご紹介していきます。
目次
スーパーで買う際に!知っておくと便利な酒粕の選び方
酒粕といっても、実は様々な種類があるんですよ!スーパーで酒粕選びに困らないよう、まずは酒粕の種類や取扱い時期、どこのコーナーや売り場を探せばいいのかなどご紹介していきます。
スーパーで酒粕を取り扱う時期は12月~4月
日本酒が作られる過程で生まれる搾りかすである酒粕。旬な味わいの酒粕がスーパーに出回るのは、日本酒の製造時期である12月~4月の約4ヶ月となります。
なので、旬時期以外は冷凍されている酒粕を取り扱っているスーパーを探すか、確実に入手できるネット通販で購入することになりますよ。
また、スーパーの売り場にある場合は、納豆や豆腐などの大豆加工品の冷蔵コーナーにあることが多いので、冬の時期にその辺を探してみましょう。
形状や製法が違う!酒粕の5種類
形状や製法によって、酒粕の種類は異なります。用途に合わせて購入を決めた方がいいですね。
板粕
日本酒を搾る際に、自動圧搾機を使う過程で板状に残る形状を板粕といいます。カットしてそのまま商品にしているので硬いため、水でふやかしたり、練ったりして使いますよ。
色は白っぽく、若く淡白な味わいが特徴です。板状のままであれば数ヶ月冷凍保存が可能です。長期保存しやすいですし、スーパーでの取り扱いも豊富です。
バラ粕
板粕の次に、スーパーで取り扱いが多いバラ粕。圧搾機からこぼれたり、やわらかすぎて板状にはならなかったものを集めているため、品質は板粕と同じです。
バラ粕の方が板粕と比べると柔らかくて溶けやすい反面、米粒が残っていることも。米粒が気になる場合は、ミキサーなどで攪拌して使うのがおすすめです。
練り粕
板粕、またはバラ粕を踏み込んで、夏の間熟成させたおいたものです。練り合わせてあるため、柔らかいペースト状で使いやすいですよ。
色はやや茶色で、板粕よりもコクがあり、芳醇な味わいします。バラ粕と比べるとより溶けやすいので、野菜や魚を漬けるのにも最適な酒粕です。
踏み粕
踏み粕は、半年程度、酒粕を熟成発酵させたもので、他の酒粕と比べて茶色や黄金色をしているのが特徴です。
踏込粕·土用粕·押し粕など、地方によって呼び名が変わり、練り粕と呼ぶ地域も。甘みやコクがやや強めなため、奈良漬などの漬物に使われているのが有名ですね。
成形粕
バラ粕を練り込み、棒状に押し出して板粕状にしたもので、「ニュー板粕」と呼ばれることも。
近年、蔵元の機械化や人員不足により、板粕を取ることが減ったため、山田酒造独自で開発された酒粕です。風味はやや弱いですが、練り込んであるため汁物や甘酒には使いやすいタイプです。
粉末酒粕
酒粕を粉末にした優れものです。コンパクトで手軽なので、酒粕を初めて使うという方にはうってつけです。
青汁やスムージなどのドリンクに注いだり、和物や汁物に少し足して飲んだり、スイーツを作る際に混ぜたりと幅広い料理に使いやすいですよ。
搾る日本酒によって違う!3種類の酒粕
日本酒の種類によっても、酒粕の名称が異なります。お好みの味わいの酒粕を選んでみるのも楽しいですね♪
純米酒粕
純米酒を製造する際に搾り出され、米と麹だけで作られている酒粕です。
お米本来の旨味がある上品ですっきりした味わいで、甘酒や粕汁などの風味を生かした料理に向いています。形状は、板粕・バラ粕・練り粕などがあります。
吟醸酒粕
香り高い吟醸酒からできた酒粕です。強く絞らないため、日本酒の栄養価がたっぷり入っています。雑味がなく、果実のように華やかな風味があうのが特徴。
甘酒や粕汁にするのが人気ですが、乳製品との相性が抜群なのでスイーツに活用するのもおすすめですよ。吟醸酒粕も、板粕·バラ粕·練り粕などの形状で販売しています。
本醸造酒粕
淡麗でまろやかな味わいな本醸造酒から作った酒粕です。米・米麴・水に加えて、醸造アルコールが使用されています。純米酒に近い香りや風味と、さらっとした味わいが特徴です。
甘酒やラーメン、スイーツなど幅広く活用されていますが、アルコール入りなので子供が食べるものに使う場合は要注意です。板粕·バラ粕·練り粕などの様々な形状があります。
味わい重視なら酒蔵·酒屋で買うのもおすすめ
酒粕は、酒蔵や酒屋でも取り扱っています。酒蔵で作られた日本酒から取り出した酒粕を販売しているため、新鮮でお酒の味わいが濃厚。
味や香りにこだわりがある方は、酒蔵や酒屋が買うのがおすすめですが、旬の時期以外は店頭で取り扱っていないので注意してくださいね。
また、大手の酒蔵であればネット販売している場合もあり、種類も豊富に選べるので便利です。
【スーパー別】酒粕の値段&取り扱い情報
酒粕は、ネット通販や酒蔵·酒屋でも売っているのですが…ただし、価格はややお高め。
安く手に入れるのであれば、やはり近所のスーパーで見つける方が良さそう!ここでは、どこのスーパーに酒粕があるのかをご紹介していきましょう。
イオンやライフでは有名な日本酒の酒粕がある
酒粕は大型スーパー「イオン」に売っていてます。
種類も、板粕やバラ粕などがあり、有名な八海山の酒粕なども取り扱っている地域もあるとか。ネットスーパーの価格を確認すると、300g 248円程度で販売しています。
また、ライフにも七賢の酒粕や三浦酒造の酒粕を取り扱っています。
価格は、ネットスーパーにて400g 398円と割と手頃。近所にライフがある方は、ぜひ探しに行ってみてくださいね。
業務スーパーの酒粕は量も価格も激安
安い食材が目白押しな業務スーパーでも、酒粕を取り扱っています。
板粕やバラ粕、練り酒粕など種類も豊富なので、用途によって選ぶことも。特に「瀧の泉」という酒粕は、練り粕タイプで溶けやすく使いやすいという口コミもありました。
しかも内容量も500gと多めで、価格が200円前後と激安。あまりお金をあけず、酒粕を調達したいのであれば、業務スーパーへ行くべし!
成城石井では大吟醸の酒粕
成城石井にも、酒粕があります。香りが強くて雑味の少ない大吟醸の酒粕がありますよ。
他にも、八海山の吟醸酒粕も取り扱っているそうなので、味わいや香りにこだわる方はぜひ成城石井に酒粕を探しに行ってみましょう。
コンビニやドラッグストアでも酒粕は買える!
ローソンやセブンイレブンなどのコンビニも、場所によっては酒粕の取り扱っているところも。
全てのコンビニに酒粕があるわけではありませんが、もしかしたら近所のコンビニにある場合も。念の為チェックしてみてくださいね。
クリエイトやウエルシアなどのドラッグストアも、場所によっては酒粕があります。
近所にドラッグストアしかない場合も、もしかしたら酒粕が売っている可能性もあるので、念のためにチェックしてみましょう。
スーパー&通販で買える!筆者イチオシの美味しい酒粕8選
スーパー・通販問わず、酒粕を使い倒した筆者おすすめの酒粕を、形状別でご紹介していきます。酒粕にこだわりたい!という方や、よく酒粕を使う方はぜひチェックしてみてくださいね。
<板粕>黄桜 1kg×2
有名な黄桜の板粕、2kgで2,432円です。京都伏見の名水「伏水」を仕込み水として使うお酒から造られています。蔵元から直送してくれるので、新鮮な状態で自宅に届けてくれます。
風味豊かでクリーミーな味わいで、1kgずつ小分けで入っているのも使いやすいですね。
手頃な値段で買いやすい、トースターで焼いたり、そのまま砂糖醤油であぶって食べたりするのも美味しいという口コミも多数。リピーターも多い商品です。
<板粕>白鶴 300g×3
神戸灘区の酒造である白鶴の板粕です。900gで1,980円と割と手頃な価格です。アイボリーカラーで、きめ細かくてとてもきれいな形の酒粕なので、お中元や贈り物にも重宝しますよ。
また、300gずつと小分けなので使いやすく、使わなかった分は冷凍しておくと長期保存も可能です。
甘酒·粕汁·粕味噌汁などの定番のメニューから、いろんな料理にも万能に活用しやすい酒粕ですよ。
<バラ粕>菊屋大分 800g
岡山や山形産のお米で仕込んだ菊屋大分の酒粕です。800gで1,480円と安いので、酒粕初心者も買いやすい価格ですね。前日に水で付け置きをしておくとまろやかな甘酒に。
他にも、焼いてそのまま食べたり、砂糖かけて食べたり、野菜や魚、肉料理にも使えます。しっとりした味わいで、風味がよく香りもフレッシュ。
バラ粕ですが、ペースト状に近いので、料理はもちろん美容面でも重宝しますよ。ティーバックに入れて酒粕風呂にすると、肌がツルツルもちもちになる…かもしれません。
<バラ粕>酒乃竹屋 5kg
しっとりとしてやわらかいと純米酒のバラ粕です。5kgで価格2,750円で、1kgずつ個包装の使い切りサイズも人気の秘訣です。香りがよく、砂糖を入れなくてもお米本来の甘さが楽しめると評判ですよ。
お湯に溶けやすいペーストタイプなので、酒粕風呂や酒粕パックなど美容のお供にも抜群です。もちろん、甘酒や粕汁に使う際も、すぐ溶けるため扱いやすいおすすめの商品です。
<練り粕>斎藤酒造場の酒粕4kg
徳島の地酒「御殿桜」からできる練り粕タイプの酒粕です。アルコール量が多いため、通常の酒粕よりも独自の香りとコクが強く感じられますよ。
4kgと大容量で価格1,080円と激安ですが、賞味期限が90日間なので小分けにして冷凍保存するのがおすすめ。やわらかくてしっとりしていて、白くて滑らかで使いやすい点が特徴です。
<練り粕>池上商店 3.5kg
池上商店の香り高い練り粕です。1袋3.5kgで1,480円(送料別途)です。パッケージに漬物用と書かれていて、裏面にもなすやきゅうりの付け方が載っています。
色々と試してみましたが、確かに火を通すより冷たいままの方が風味が良くて美味しい印象です。
また、ほんのり甘くてアルコール臭くない、しっとりしているため、甘酒やお鍋の出し汁にもぴったりですよ。
<粉末>やまぐち開盛堂の極み120g
やまぐち開盛堂の「極み」は、山口県の名酒である純米大吟醸「獺祭」の酒粕をパウダー状にしたものです。
120g1,188円となかなかお高い価格ですが、気軽に酒粕の栄養を補給できるので、とても使い勝手がいいですね。
粉末で溶けやすいため、お菓子やパン生地·飲料·調味料に使ったり、ヨーグルトや牛乳に混ぜたりとバリエーション豊富に楽しめます。
水に溶いたりそのままパクッと食べてもOK。こちらも人気の商品です。
<粉末>自然健康社 630g
国産の酒粕をフリーズドライにし、米麹とブレンドした無添加の粉末状酒粕です。
630gで4,104円とかなりお高めの値段ですが、アルコールゼロ砂糖も不使用なので、小さい子供から妊婦さんまで安心して使えますよ。
1日5~12gを目安に青汁やスムージ、ヨーグルト、味噌汁などに加えて飲むだけ!付属スプーンが付いてて持ち運びも便利、手軽に酒粕の栄養を摂取できるのも嬉しいポイントですね。
まとめ:スーパーに売っている自分好みの酒粕を探してみよう!
酒粕は、スーパーでも手軽に買えます。ただ、取り扱いがない時期や出回る種類に偏りがあるようなので、近所のスーパーには、どんな酒粕が置いてあるかぜひ確認してみてくださいね。
味わいや品質にこだわる方は、新鮮なものを取り扱う酒屋・酒蔵か、様々な種類を販売しているネット通販もおすすめですよ!